たっくんのボードゲーム日記

No.580
ハイソサエティ
High Society
プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約30

ルール難易度 ルールはそれほど難しく無いけど・・・
日本語化 不要

得点の高いタイルをたくさん集めるゲームです。


全部で16枚あります。

1〜10のタイルは書いてある数字がそのまま点数です。



−5は取ってしまうとマイナス5点。
0(逮捕)は、取ってしまったらプラスの得点タイルを1枚捨てなければなりません。



1/2 は持ち点半分、2× は持ち点を2倍にします。



全てのタイルをシャッフルして1枚めくります。



お金カード。プレイヤーごとに色を1つ選んで手札とします。



このお金カードを使って、得点タイルを競りで獲得します。
額面は、1、2、3、4、6、8、10、12、15、20、25 の11枚。




手番では、得点タイルに対して値段を付けて入札します。





次のプレイヤーは、前のプレイヤーが付けた値段よりも高い値段で入札するかパスするかを選択します。



以降のプレイヤーも同様により高い値段で入札するかパスするかします。




パスした場合は、一旦ゲームから抜けます。

複数のプレイヤーが入札している場合、パスしたプレイヤー以外は2周目以降に再入札できます。
ただし、再入札するときに1度出したお金カードを手札に戻すことは出来ません。手札から新しいお金カードを追加することのみ可能です。


パスした場合は、出したお金カードを全て手札に戻すことができます。

最後に残ったプレイヤーは出したお金カードを捨て札にして、タイルを獲得します。
※獲得したタイルはオープンにして自分の前に置きます。


以降は、新しいタイルを1枚めくって、同じように続けます。




−5、0(逮捕)、1/2 の(取りたくない)タイルの場合は、最初にパスしたプレイヤーがタイルを取らなくてはなりません。
パスしたプレイヤーだけが出したお金カードを手札に戻せます。それ以外のプレイヤーは、出したお金カードを捨て札にします。



逮捕のタイルを取ってしまった場合は、獲得済みのプラスの得点タイル1枚とセットで捨て札にします。
※得点タイルを1枚も持っていない場合は、逮捕タイルをとりあえず手元に置いておき、得点タイルを獲得したときに即座に一緒に捨て札にします。



4枚目の赤枠のタイルがめくられたら、即座に(競りを行わず)ゲーム終了です。



合計点が最も多いプレイヤーの勝利です。
※同点の場合は、より大きい得点タイルを持っているプレイヤーの勝ち。

ただし、残しているお金カードの合計が最も少ないプレイヤーは失格です
※複数の場合はそれらのプレイヤー全員失格。





Knizia, Reiner

評価・・・

※評価の基準についてはこちら
とりあえず、良く出来てるゲームであることは間違いないと思う。一切無駄の無いデザイン、特に一番多くお金を使ってしまった人は負けというのは絶妙。

システムの骨格は ハゲタカの餌食 に比較的近いように思う。
手札は全員同じで1枚ずつめくられる得点カードに対して入札を行うところや、プラス点だけじゃなくてできれば取りたくないマイナスカードがあるところとか。
大きく違うところは、 ハゲタカの餌食 は手札から選ぶカードは1回の入札につき全員必ず1枚で、同時公開であるというのに対して本作は、順番に1人ずつオープン情報で入札していく点かなと思う。

この違いは、古代ローマの新しいゲーム - 商人メディチ の違いと良く似ている。

同時公開なのか、オープン情報で順番に行うのか。

さらに メディチ の競りは1周で終わりなのに対して、本作は勝者が決まるまで何周もする。

それに加えて、最後に残ったお金が一番少ないと、獲得した点数カードに関係なく負けが決まってしまう。

正直これ、かなり緻密で難しいゲームだと思う。

システムとしては恐ろしく良く出来てるけど・・・

これねー、、ゲーム慣れしてない人に優しいゲームでは無いかもしれない。

例えば、 ハゲタカの餌食 だと、ゲームの途中で完全に誰かがゲームから脱落してしまうようなことは起きにくい。
※どんなに強いカードでも被ってしまえば勝てないので、残したカードがどんなカードであっても基本的に競りに勝てる可能性がある。

このゲームの場合は、そういうハプニングみたいなことはほとんど起きないし、前半でお金を使い過ぎてしまうと後半戦はずっとパスするだけになってしまうこともある。


好きな類のゲームだし、うまくプレイできるようになりたいと思わせてくれる要素はある。 相当シビアなゲームだけど。 でも、 囲碁チェスバックギャモン に A を付けたし、このゲームを A にしない理由は無いかな。 2019/04/21
JohnnyBet



レビュー一覧へ


たっくんのボードゲーム日記