No.369
プレイ人数:2人
プレイ時間:約30分
ルール難易度
普通、特に難しい点は無い
日本語化
不要
最近チェスセットを買いました。
チェスのルールは知らない人も多いと思うのでちょっとご紹介してみようと思います。
ボードです。8×8マスで、将棋(9×9)より1マス分狭くなってます。
駒を収納する箱です。
こんな感じで収まってます。
この箱がボードになるように出来てる製品もあります。
さて、とりあえず駒の名称を
ポーン
将棋でいうところの「歩」ですが、歩の動きとはちょっと異なる点も多いです。
詳細は後ほど
ナイト
将棋の「桂馬」に近いのですが
ナイトは8方向にジャンプできます。
ビショップ
斜めに何マスでも移動できます。将棋の「角」ですね。
こちらはルーク 飛車です。
十字方向にいくつでも進めます。
そして最強の駒、クイーン
動きとしては角+飛車で、縦横斜めに何マスでも進めます。
キング 将棋の王将と同じで、これを取られたら負けです。
動きもほぼ同じで、縦横斜めに1マスずつ移動します。
※例外あり
駒の価値が数値化されてて
ポーン | 1 |
ナイト | 3 |
ビショップ | 3 |
ルーク | 5 |
クイーン | 9 |
となっています。
ビショップとルークを失っても相手のクイーンを取り除ければ形勢有利なんですね。
駒の並べ方は、こんな感じ。
ポーン8個の後ろに
ルーク、ナイト、ビショップ、クイーン、キング、ビショップ、ナイト、ルーク
の順で置きます。
黒の方はクイーンとキングの位置を逆にします。
(※全ての駒が鏡に映したような配置になります)
※写真ではボードの向きが違っていて、ホントは右下に白いマスが来るようにします。
※クイーンは同じ色のマスの上に置かれるようにする、と覚えると良いみたいです。
このへんまでは知ってる人も多いのかなと思いますが
とりあえず駒を動かしてみます。
ポーンは基本的に歩と同じように1マスずつ前進しますが
初期位置から動かすときだけは、2マス進めることもできます。
そうすると、けっこうこんな風に指してくる場合があります。
でもこの場合はポーンでポーンを取ることが
できません。
というのは、ポーンだけは
移動だけのときと
相手の駒を取るときで動かし方が異なります。
ポーンで相手の駒を取るときは、
必ず斜め前に動かします。
なので、これなら・・
こう取れます。
さらに「アンパッサン」という特有のルールがあります。
こういう状態のときに、ポーンを2マス前に進めると・・
黒ポーンに取られてしまいます。※まあこれなら、ポーンかナイトで取り返せばいいんですけど
これは、ポーンが初期位置から2マス移動したときだけ
1マスしか移動していないものと
みなして取ることができるという
かなり特殊なケースです。
★アンパッサンの条件
1. 2マス移動を行ったポーンに対してのみ有効
2. しかも相手が2マス移動を行った
直後の手番だけ
3. 取るコマも取られる駒も両方ともポーンの場合のみ
ちなみにアンパッサンをやらないで、普通に真っ直ぐ進めることもOKです
**********
王手のことを「チェック」と言います。
で、まあこれなら間に別の駒を移動させてチェックを回避したりするわけですが
その後、うっかりポーンを動かしたりしてしまうとクイーンにキングを取られてしまいます。
将棋なら、そういう手を指してしまうと
反則負けですが
チェスでは反則ではなくルール違反。
「相手の手番でキングを取られてしまう状況にしてしまう手を
指すことはできません」
なんだ同じじゃないの?と思われたかもしれませんが
このときチェスでは、手を
指し直すことができます。
反則とルール違反、似てるようで微妙に大きく違うんですね。
それと将棋の場合は、駒を動かした後
駒から手を離したらもう手を変えることはできませんが
チェスでは「タッチアンドムーブ」というルールがあって
駒に手が触れたらその駒を動かさなければなりません。
でも、キングをチェックされているのを放置してしまう手や
自らチェックされてしまうような手はルール上、指すことができないので
この場合は手が駒に触れてしまっていても、他の駒を動かすことができます。
■キャスリング ~キングとルークの位置を入れ替える
チェスには、1手で駒を2つ動かせるルールがあります。
キングとルークの間に駒が無く
かつキングもルークも初期位置から動かしていない場合だけ
キングをルーク側に
2マス移動して
ルークをキングの反対側に移動させることができます。
左側のルークとキャスリングする場合は
同様にキングをルーク側に2マス移動して
ルークをキングの反対側に移動させます。
キャスリングをするには、キング及びルーク(移動対象の)を初期位置から動かしていないこと以外に
キングの居るマス、通過するマス、移動先のマスのいずれにも
相手の駒が効いていないこと
という条件があります。
例えば、もし下記のマスに相手駒が効いているときはキャスリングできません。
■ポーンのプロモーション(昇格)
将棋で言うところの「成り」です。
ポーンは、相手側の一番奥のマスまで到達するとキングとポーン以外の好きな駒に成ることができます。
通常は最強の駒であるクイーンになります。
クイーンが取られていれば、それと交換しますが
そうでない場合は、ルークをひっくり返して代用したりします。
将棋で言うところの「詰み」をチェスでは
チェックメイトと言います。
それとは別で、チェスには
ステイルメイトという「引き分け」ルールがあります。
例:下記の状態で黒の手番ならステイルメイトです。
黒のキングはチェックされていませんが、
動かせる手がありません
将棋ならもうこうなったら負けですが、チェスではステイルメイトで引き分けになります。
まあ大体こんなとこでしょうか
ちなみに管理人はこの辺でコンピュータ相手にちょこちょこ遊んでます。
http://chess.watype.net/ja/
評価・・・
ルールも良く分かってなかった状態から、1日に30分くらいコンピュータ相手に2ヶ月くらい遊んでみた感想です。
小難しそうだなと思ってましたが、意外と遊びやすい。
将棋に比べて駒が大きく動くためか、展開がすごく速く感じる。
ポーンの特殊な動きに慣れるまでちょっと時間がかかったけど
そこを乗り越えてからは俄然面白くなってきた。
将棋と違って、持ち駒が無いという点については特に違和感もなく
ゲームをよりスマートにしているように思った。
同じ局面が何回も現れる(※所謂、千日手)とかステイルメイト等の
引き分けになるケースが将棋に比べて多そうなのが消化不良気味ではあるんだけれど
圧倒的に不利な状況からステイルメイトに持ち込めたりすると勝ったのと同じような気分になるね。
今のところ将棋よりチェスの方が好きかも。
面白い!身近に同じくらいのレベルで指せる相手が居ないのが悩みなんだけれど^^;
2013/05/03
JohnnyBet
レビュー一覧へ