たっくんのボードゲーム日記

No.610
流氷に乗って
Go with the Floe

プレイ人数:2
プレイ時間:約20

ルール難易度 簡単!
日本語化 不要


シロクマのプレイヤーはアザラシを両方(2頭)捕まえたら勝ち、アザラシのプレイヤーは逃げ切ったら勝ちというゲームです。



シロクマ



オットセイ アシカ アザラシ



シロクマもアザラシも8方向に2マス分まで移動できます。(1マスだけの移動もok)



移動したら、最初に居たマスと通ったマスに青いチップを置きます(氷の穴)



氷の穴が置かれたマスには入れませんが、1マス分ならジャンプして飛び越えることができます。



シロクマとアザラシが隣接したマス(斜めも含む)に居る場合は、シロクマはアザラシほ捕獲することができます。



この場合も、シロクマが居たマスは穴になります。



捕獲されたアザラシとシロクマはボード上から取り除きます。
※アザラシが居たマスは空きマスになります。



ということで、こういう場合は捕獲できません。



こういう状況になったらアザラシの勝ちです。
※シロクマは隣接したマスからじゃないと捕獲できないので。



ただ、移動出来る場合は移動しなければなりません。

なので、これでシロクマの番だとすると



こんな感じで移動すると



アザラシはこう移動するしかなく



シロクマはさらにウロウロ



アザラシは、相変わらず移動方法が選べず。



シロクマの移動



アザラシの移動



となってしまい、シロクマの勝ちです。





Leduc, Phil

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

アブストラクトが苦手な人にもオススメできそうなアブストラクト。
※一応、テーマっぽいものがあるのでアブストラクトゲームに分類しないほうが良いのかなぁ?

シロクマとアザラシの鬼ごっこというのがゲーム性とぴったりマッチしてて、やることが他のアブストラクトゲームと比べて比較的分かりやすい。
例えば、 ミュルス ガリカス なんかは初プレイだと初期配置を前にして、これはどうすれば良いのかさっぱり分からなくて、「うーん、とりあえずルール通り動かしてみた」みたいな感じでスタートせざるを得ないように思う。

このゲームの場合、シロクマにとってアザラシと間合いが近ければ捕まえやすそうだし、氷の穴が間にあればちょっと厄介かもしれないしというのが敢えて説明されなくても直感的に分かりやすいので(アザラシ側はもちろん逆のことを考える)、ゲームスタート直後から「こうしてみるのが良いのかな?」とか、楽しみながら悩めるんじゃないかなと。

先読みもやりやすくて、うまく捕まえたり、逃げ切ったりできると「自分の考えがうまくいった」という達成感がある。

言うまでもなく、そういう感想になれば「面白かった!」となる。
負けた方も、「うまくやられてしまって悔しい」となれば、「次はうまくやりたい」って思えると思う。

どうすれば良いのかよく分からなくて、適当にやってたら勝っちゃったんだけどなんで勝てたのか良くわからない、とはなりにくいゲーム。


たぶん、鬼ごっこってゲームとしてすごく分かりやすいんだろうな。

スコットランドヤードねことねずみの大レースミッドナイトパーティー、などなど


その分かりやすさと、アブストラクトゲームの奥深さが、うまく噛み合ってて素晴らしい。



2021/04/25


JohnnyBet



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