No.315
リシュリュー
Richelieu
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プレイ人数:2人
プレイ時間:約30分
プレイ時間:約30分
ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要
2人専用のカードゲームです 領土を表す9種類のカードです。全部で48枚あります カードの左肩には、その領土の紋章が描かれています。
紋章が2つ描かれているカードもあります。 カードに書かれた数字は、紋章の合計数を表しています。 上記の赤い領土カードなら全部で紋章は6個。 これらのカードを獲得していって、領土ごとに紋章の数を争います
これなら相手プレイヤーは紋章2つに対して、こちらは4つなので この領土については勝利となります。 で、勝った方は獲得している紋章の数が勝利点になる。この場合4点 負けたほうは1点ももらえません。 さらに、1枚も領土カードを獲得できずに負けた場合は-5点を喰らってしまいます。 領土カードには、もう1つアイコンが描かれています。
剣、十字架、塔の3種類があります。 これら3つのアイコンについても、紋章と同じように勝負します。
これなら十字架については3対6でこちらの勝利で6点もらえます。 この場合も負けた方は0点です。 あと、こういうチップがあって、獲得したらこれもポイントに加えることができます。
たとえば、これなら十字架についてはチップの1ポイントを足して7ポイントにすることができる。
※チップはカードではないので、チップしか獲得できずに負けた場合は-5点を喰らいます さて領土カード48枚は、良く混ぜて伏せたまま12枚×4列に並べます
並べたら全部オープンにします。
チップも裏向きのまま良く混ぜて、写真の位置に配置します。
チップはオープンにしません 余ったチップは中身を見ずにゲームから除外します。
手番では、各列の両端に置かれているカードを2枚まで獲得できます。
ただし、紋章が2つ付いているカードを取る場合は1枚だけしか取れない もう1つ制限があって、2枚取るときは同じ色のカードでなければなりません。 写真では、違う色の2枚を取ってますがこれは間違い。 2017/01/22 スタートプレイヤーの最初の手番のみ、紋章の数に関係なく1枚しか取ることができません。 列単位で端に置かれているカードなら取れます。
カードの上に置かれた丸いチップは、そのカードを取るときに一緒に獲得できます。 両プレイヤーは四角いチップを3つずつ受け取ります(王冠3つか帽子3つ)
このチップは、カードを取ったあとに任意のカードの上に置くことができます(置かなくても良い)
※ただし、相手の四角いチップが置かれているカードには置けません すでにカードの上に置かれているチップを別のカードの上に移動させることもOK。 チップが置かれたカードを取るには、自分のチップを1つ銀行に支払わなければなりません。
カードの上に置かれていたチップは相手プレイヤーの手元に戻されます。 ※カードの上に置いているチップを支払いに使うことも出来ます。 つまり3つのチップを全て支払いに使ってしまうと、相手プレイヤーのチップが置かれたカードを 取ることができなくなります。 そういうときの助け舟が、この丸チップ
これを獲得すると、ストックに払ってしまった四角いチップを1つ取り戻すことができます。 こんな感じでカードを順番に獲得していきます。
赤い矢印で示したカードが次に取れるカードです。 全てのカードが取られたらゲーム終了。 獲得したカードを紋章ごと、3つのアイコンごとに得点計算して より多く得点を獲得したプレイヤーの勝ちです。
Schacht, Michael |
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プレイ記
相棒と対戦なんか紫が偏ってるなー
とりあえず紫のカードはいつでも取れそうな感じなので右の方から攻めることにする。
丸いボーナスチップをタダで持っていかれるわけにはいかないので、所有マーカーを置いておく。 違う色の2枚は取れないので、これルール間違いです。 2017/01/22 所有者マーカーの置き方からして、相棒もそのへんは分かってきたらしい
今のところこんな感じ
最初はとにかく効率良くカードを取っていく しかし、2枚目の赤のカードを取ったところで一計を案じる
シンボルの数が少ない領土カードは、当然枚数も少ない。 その少ないカードを全て独占してしまえば、-5点を押し付けることができる。 結果的にそれができなかったとしても、それを終盤戦のアドバンテージにできれば・・と考えた。 場のカードを一瞥する。
よし、赤もエンジも取られにくい状況になってる。 できれば緑も押さえておきたいところ。 他の色やアイコンの数にも気を配りつつ、最優先は赤、エンジ、緑のカード独占
この作戦、そろそろ相棒にもバレたかな?w かなりいい感じになってきたw
エンジと緑は特に厳しい状況(相棒にとって) アイコンも宗教だけは負けてるけど、塔(政治)と剣(軍事)は優勢
いよいよ終盤、残り2列
相棒「・・・・・」 相棒は緑を押さえに来たので、さすがに1枚は取られそうな感じなので ここはさっさと譲ることにして
代わりにシルバーを取りにいくことにする。 シルバーは今のところ2対2で同点なのだが、場に残った2枚はどちらもシンボル2つずつなので 両方ゲットできないと得点にならない。 もし相棒が方針を変更して、シルバーを取りに来るようなら緑を押さえてしまえばいい 相棒「うーん・・」 相棒「これ、取りたくない・・^^;」
俺「取れるときは取らなきゃダメよ~w」 相棒、エンジの-5点確定(笑 結果: 25対34で俺の勝ち
非常に良いんじゃない? 王と枢機卿が好きな人ならたぶん気に入ると思う。 客観的なシステムとしてはそこまで似てないけど、王と枢機卿カードゲームと言っても差し支えなさそうなプレイ感。 少なくとも面白さは、しっかり継承されてます。 2つの要素で効率的に得点を重ねていくというのはもちろんのこと それぞれの要素で、相手よりちょっとだけ上回るようにできると有利というのもほぼ同じ。 1つの要素や色に固執してたくさん集めていると、ほっとかれてしまう。 けど、1つも持っていないと-5点なので、それも避けたいところ。 これだけでも非常に面白い。 さらにこのゲームを面白くしているのが、四角い所有者マーカーチップと丸いボーナスチップ。 ボーナスチップはアクセント的にではあるけれど、多少の運要素と非公開情報を持つ要素で ガチンコアブストラクトゲームにしないための、程よいものをもたらしていると思う。 ちょっとだけだけど、ゲームをマイルドにしているというか。 そしてこのゲームならではの、決定的に良く出来てる要素が所有者マーカーチップ。 このプレイ感はちょっと他のゲームでは味わったことが無い感じがする。 簡単に言うと、この所有者マーカーを置くというアクションは カードを半分獲得したというような感覚。 完全に自分のものにできたわけではないんだけど、優先権を主張するような感じ。 相手プレイヤーは「代償を支払えば」獲得できるという状態で、しかも必要な対価も 所有者マーカーで支払うという見事な集約性とインタラクション。 あとボーナスチップの中には、支払ってしまった所有者マーカーを取り戻せる効果があるものもあり チップ同士もそんなに単純ではない関係性を持っている。 直接攻撃的な要素は一切無いにも関わらず、これだけの深いインタラクションを 最小限のカードとチップだけで演出しているというのはすごい。 面白さだけなら決して王と枢機卿に劣らない凄みがある。 唯一残念なのはコンポーネントかな。 所有者マーカーは木製コマ、ボーナスタイルももうちょっとしっかりした作りにして欲しかったなー。 カードのデザインに関しては、まあまあ気に入ってるんだけどw すぐに絶版になってしまったみたいだけれど、これは非常にもったいないと思う。 クランスなんかも非常に面白かったし、この年のノミネート作は秀作揃いですね。 大賞のアルハンブラは、ちょっと合わない感じだったけど。。。 2012/10/29JohnnyBet ツイート