No.234
ムガル
Mogul
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プレイ人数:3 - 6人
プレイ時間:約45分
プレイ時間:約45分
ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 不要
5種類の株券カードをうまく競り落として、暴落する前に売り抜けるゲームです。カードの右肩に数字が書かれていて、これが株券の発行総数。
つまり、緑の株券なら全部で5枚あることになる。 ※あとで出てくるのだがとりあえず、ここでは枠の色に意味は無い。 得点ボード。かなり小さめです。
ラウンドの最初に、山から株券カードを1枚オープンにします。
このとき、同じ色の株券を持っていると1枚につき1勝利点がもらえる。 めくられたのが青だったので、こんな感じで株券を持っていれば
青3枚で3勝利点。株の配当みたいなもんかな。 各プレイヤーには初期資金6が配られます。
それと、茶色の株券が1枚ずつ配られます。
めくられた株券に対して、競りに参加する場合は手番が来るたびに1金を場に出します。
競りから抜けることにした場合は、それまで場に出されたお金を総取りできます。
こうして最後の1人になるまで競りを続けます。 競り勝ったプレイヤーには、2つの選択肢があります。 ①株券の獲得
オープンにされた株券を獲得する。まあ、これはそのまんま。 ②株券の売却 このときのみ、カードの枠の色に意味があり オープンにされているカードの枠と同じ色の株券を売却することができる。 つまり、例えば青の株券を売却したかったら青い枠のカードを競り落とす必要がある。
うまく競り落とすことができて、青色の株3枚を売却することにした場合
このとき、場に出ている同じ色の株券の枚数が単価になる。 この場合、青のカードは場に5枚あるので、1枚につき5点。 よって、3枚売却なら3×5=15点がもらえることになる。 競り落としたプレイヤーは、株券を獲得するか、売却するかを選べるのだが このとき選ばれなかった方の選択肢を競りで2番目に残ったプレイヤーが実行できる。 競り落としたプレイヤーが、売却を選んだなら 2番目のプレイヤーは、オープンにされた株券を獲得することができる。 そして、この暴落カードが出てきたら、すべての株券は紙くずとなってゲーム終了。
お金は5金で1勝利点になります。
ゲーム途中でお金が足りなくなったら、勝利点を売ってお金にすることができます。 2勝利点 → 2金 の交換が可能、、なのだがかなりの損になります。
Schacht, Michael |
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プレイ記
ちきさん、流さんと3人プレイ俺「どんなもんなんだろ・・どのくらいが頃合なのかなぁ」
ちきさん「でも、これ2位になったらなんにも無いもんね?」 ちきさん「売れるもの無いから」 流さん「あ、そうだね。今は」 ちきさん「えー、お金なくなっちゃうじゃん・・」 結局、ちきさんが落札したので次は、ちきさんから
ちきさん「じゃ、次は俺から?」 俺「そうです」 ちきさん「じゃあ1個」 俺「1枚・・」 流さん「でもそれ、6枚しか無いんだよね。。」 次、ピンク。ユニパシ株です。
ちきさん「じゃ、降りるからチップもらっとくわ」
青、よっしゃ1枚もってるぞ。配当、1点ゲット。
俺「降りますよ、金ねぇっすもん」 ちきさん「降りた」 ちきさん「これ、2番目だから売れるんだよね?」 俺「売ろうと思えば売れますよ」 ちきさん「でも1点か、いいや売らない」 茶色、全員1枚ずつ持ってるので1点ずつ。
俺「茶色は欲しいな。。」 でもまあいいや、ここはお金無いし降りだ。 この茶色は、ちきさんがゲット。 流さんの持ち株、茶色×2と青×1
ちきさん
茶色2枚に、緑1枚か ちゃりん、ちゃりんと入札♪
俺が落札したのだが 2位は流さん。俺がこの株を取ってしまうと 流さんに茶色を売る権利が渡ってしまう。 俺「自分の茶色1枚を5点で売るか・・・」 流さん「俺はどっちでもいいよww」 ちきさん「10点はでかいよな」 しばし考える。 俺「売る」 やはりここは流さんに売らせたくない。 俺「じゃ5点、、と」 ちきさん「よしそうだよなww」 流さん「じゃ、もらう」 お、初めての黄色。
これはとりあえず俺が落札。 総数は少ないけど、最初の1枚だからいいでしょ その後、茶色。あー、さっき売っちゃったよ。。
配当がもらえない・・ カネの無い俺は早々に降りる。 ちきさん「じゃあ、俺は黄色売るからねー」
その直後、黄色が出る(笑
俺の持ち株状況。 一番数の多い茶色を早々に手放すはめになってしまったのが少々痛い。
ぬおお配当、流さん3点、ちきさん2点 俺・・・0てん
ぬ、ピンクだ。配当1点・・なのだが茶色の枠
く、苦しい。これでちきさんか流さんに茶色を売られてしまうと 3×6=18点も献上してしまう。。 流さん「どうぞ」 俺「きびしい、どうしょうかな。。売られると」 18点? 俺「ありえない、ありえない。茶色空売り」 また茶色枠・・ギブアップ
流さん「じゃあ、売ります。18点」 くそーーー スコアトラック1周してしまった青コマ(流さん)
俺「まだ勝算はある。。」 こんな状況。俺は赤。
俺「じゃ、ピンク売ります」 流さん「あ、ピンク売りがあったのか・・」 俺「1,2,3・・8点!」 じわりと追いついてきたがまだ厳しいか・・
来るべき売りに備えて、カネを溜める。
ちきさん「どんどん借金すりゃいいじゃんww」 んー、緑枠。緑は場に4枚、流さんが持ってるのが2枚だから もし売られてしまうと4×2=8点追加か・・それはちょっと痛い。
俺「それはだめだ、緑を空売りします」 暴落カードが出て終了。溜め込んだ黄色は結局紙くずになってしまいました。
流さんの勝ち 所要時間30分
プレイ記2
フォルテさん、イズナさん、ツエツキさん、俺の4人プレイ俺は赤
最初に登場した株券は、青
総枚数6枚で、少なくはないので多少がんばって入札するのだが なかなかみんな降りないので、ここは撤退 次、2枚目にしてピンクのユニオンパシフィック株が登場
コイツは枚数が多い上に、なんせ初物。 今後の配当もかなり期待できるので、ここは競り落としておきたいところ。 がんばってゲットした
しかし、資金が乏しくなってきた。
まだ序盤だし、ここは 俺「借金します」 その後の株券も、2枚くらいはやりすごして資金集めモード
早々に初期手札の茶色を放出したイズナさん
今のところ、借金をした俺がドベだが ここから巻き返しを図る 青株に積極的に投資するツエツキさん
どうもツエツキさんは降りる気配が無さそうなので、ここは資金集めのチャンスとみる
青株3枚体勢のツエツキさん
しかし、他に青株を保持している人が居ないので単価は安め こちらは、ユニパシ株(ピンク)でじっくり配当狙い
出てきた枚数からして、まだ粘れるはず ピンク枠(売り権)が出てきた。
しかし、ここで売っても2×3=6点 それはちょっとショボイ。 まだ配当も期待できるのでここはスルー。 株を売却することなく、配当だけでここまで追い上げたぞ
落札してないので、手持ち資金も豊富 暫定トップはイズナさんだが、株券をほとんど売ってしまっているため たぶんこっちのが有利なはず! かなり良い感じの展開になってきた。 茶色も2枚体勢で、大きな利益を期待できる2銘柄を押さえることに成功
しかし、思ったほどピンクが出てこないなー 下の方に固まってるのかな? そろそろ残り枚数が少なくなってきたので、茶色は2×4=8点で売り抜ける
これでトップに躍り出たぞ ユニパシ売りに備えて資金も株券も準備万端なのだが 出てこねーな、ピンク枠・・ そして暴落
なんとか逃げ切りで勝利! 残りのカードを見てみたら、案の定でした。
素晴らしい!間違いなく傑作ですねこれは。 この作品の後に発表されたゲシェンクは、たぶんこのゲームを参考にしたんだろうな。 この独特な競りは、恐ろしいほどテンポが良い。 そして言うまでもなくシステムの完成度も非常に高い。 自分の手持ちの株が無くても、2位のプレイヤーに大量の株を売られない ようにするために、敢えて空売りするような選択肢もあり、非常に悩ましい。 逆に状況によっては1対1の決戦になったとき、買いの権利でも売りの権利 でもどっちでもいいようなときは、高みの見物的な気分に浸れる。 至福のひと時だ。 降りるにしても、どのくらいの頃合を見計らえばいいのか それだけでもジレンマとしては十分なものがあるし 自分の持ち株と同じ色の株が山からめくられたとき配当が出るので 今売ってしまうか、もう少し待ってみるかも悩ましい。 しかし、売るにしても競りに勝たなければならないし モタモタしていると売り時を逃し、暴落カードが出てあっというまに紙くずになってしまう。 この流れるようなゲームのテンポの良さと強烈なジレンマ、途切れることの無い緊張感。 そして、見事に大量売却に成功したときの達成感というか快感もある。 見事! 近いうちにリメイク再販されるようなので、まずはゲシェンクで慣れておいて 物足りなさを感じるようになったら是非このムガルをプレイしてみて欲しい。 これはドンよりも明らかに良いものを持ってるな。評価を考え直そうかな。 まあ、両方ともよく出来てることには変わりないんだけど。 2011/10/22 ■4人プレイ追記 やっぱり何人でやっても面白い。 モダンアートに勝るとも劣らない競りゲームの傑作。 これだけ手軽にできるのに、悩みどころ、ジレンマ、楽しさ盛りだくさん。 それにしてもリオグランデ版は、いつになったら再販になるんだろうか?^^; いつかは出てくるんだと思うんだけれど・・なにやってるんだろ 2012/11/05JohnnyBet ツイート
番外編
某アメリカメーカーがリメイクすると言っていた本作。 待てど暮らせどリリースされる気配がまったくなかった中 ゲームフィールドさんが出してくれました!![]()
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基本的に日本語のタイトル名には置き換えて欲しく無いなぁと思うことが多いのだけれど これはオリジナルの雰囲気を壊すこと無く、非常にうまく溶け込んでると思いました。 そしてコンポーネント類も期待以上の出来。 カード類は配色こそオリジナルと異なるものの、エンボス加工も施されてクオリティはこっちの方が上。 そして何と言っても、金属製のコイントークンが良い感じです。 強いて言えば、コインの表面はツルツルじゃなくて何か品のいい絵が描かれてたら最高だったんだけど。 ※その場合、価格設定にどのくらいの差が出るんだろう?というのはちょっと興味がある いずれにしても、非常に高いレベルの仕事が感じられる一品に仕上がってますね。