No.625
モダンアート・カードゲーム
Modern Art Card Game
|
|
プレイ人数:2 - 5人
プレイ時間:約30分
プレイ時間:約30分
ルール難易度 簡単な部類だと思う。
日本語化 不要
競りが無い モダンアート です。 コンポーネント類。 本家 モダンアート と同じく5人の画家と絵画カードがあります。 左上にアイコンが描かれている絵画カードには特殊効果(5種類)があります。 テーブルに5人の画家カードを並べます。(数字はそれぞれの画家の絵画カードの総枚数を表します) つまり、オレンジ(デニース・ジリアン・タン)の絵画カードは17枚、 水色(マリアナ・マルチンス)の絵画カードは21枚、存在することを意味します。 最初に絵画カードはよくシャッフルして最初に13枚ずつ配ります。 ゲームは全部で4ラウンドあって、2ラウンド目以降はラウンドの最初にプレイ人数に応じて追加のカードを配ります。 ということで最初の13枚の手札。 手番では、手札から1枚選んで表にして自分の前に出します。 モダンアート だとこれで競りが始まりますが、本作ではカードを1枚出してそれで手番終わりです。 それで、5種類の絵画カードのうちどれか1種類が6枚、場に出されたらラウンドが終了します。(2人プレイの場合は5枚) 2手番目以降は、前の手番で出した色と同じ色のカードを出すときは色ごとに出した枚数が分かるようにします。 ■カードの特殊効果 このマークのカードを出したら すぐに同じ色のカードをもう1枚出します。 2枚目に出したカードにアイコンが付いていても、その特殊効果は適用されません。 このカードを出した場合は 2枚目のカードを伏せて出します。(1枚目に出したカードと違う色を出しても良い) それ以外のアイコンの特殊効果。 いずれもこれらの特殊効果でプレイされたカードに付いているアイコンの効果は無視されます。 一番最後の「受賞トークン」については後述します。 前述したように、どれかの色の絵画カードが6枚になったとき直ちにラウンド終了します。(伏せられているカードは含みません) そのとき、例えば自分の前に出しているカードがこうだったとする。 伏せられているカードは全てオープンにします。 場にもっとも多くの枚数が出されている画家に3点、2番目は2点、3番目は1点のチップを置きます。(伏せられていたカードも枚数のカウントに含まれます) 枚数が同じ場合は、画家カードに書かれている数字が小さい方が上の順位になります。(絵画カードの総枚数が少ない方が価値が高くなる) 上の場合、黄色が3点、赤が2点、オレンジが1点です。 4位以下は0点です。 で、自分の前に出しているカード枚数と、それぞれの点数の掛け算をもらえます。 黄色を1枚、赤が3枚、オレンジを1枚出しているので、 黄色は1枚×3点=3点 赤は3枚×2点=6点 オレンジは1枚×1点=1点 で合計10点もらえます。 ただし、そのラウンでで点数が付いた画家の絵画カードそれぞれについて1枚だけ、手札からカードを追加することもできます。(任意) ただし、1枚も出していない色(画家)のカードは追加で出せない つまりラウンドごとに最大で3枚まで、追加することができます。 点数計算が終わったら、そのラウンドで出した絵画カードは全て捨て札にします。 それで、ラウンドごとに決められた枚数のカードを追加で配って次のラウンドに入ります。 スタートプレイヤーマーカーは、左隣のプレイヤーに渡します。 2ラウンド目以降も、同じようにして画家ごとに点数を付けますが、点数はそれより前のラウンドで付けられた点数も合算されます。 ただし、そのラウンドで3位以内に入らなかった画家の絵画カードは常に0点です。 こうなったとすると オレンジは、前のラウンドで1点、2ラウンド目では1位で3点で合計4点 黄色は1ラウンド目で3点でしたが、2ラウンド目では3位以内に入らなかったため0点 同様にして、緑は2点、赤は3点です。 受賞トークン(2)が載っている場合は、それも点数に加えます。 こうなっている場合は、オレンジは1枚で6点の価値があります。 受賞トークンは、受賞トークンアイコンが描かれているカードをプレイしたとき、好きな画家カードの上に置くことができます。 4ラウンド終了時に獲得した合計点数がもっとも多いプレイヤーの勝ち。
Knizia, Reiner |
---|
プレイ記
ミッチー、相棒と3人プレイ。 最初の13枚、緑が多いな。 手番は相棒から、黄色か。 かなり緑が多いので、ここは育てていきたいところ。 緑、相棒が乗ってきてくれた。 もう1回推しとく。 む、ミッチー、赤2枚出し。 さらに赤追加来た。 相棒「じゃあ、終わらせちゃおう」 緑、1点で終わってしまった、もうちょっと推したかったなー。 ミッチー:12点 相棒:10点 たっくん:7点 2ラウンド目。 まだ、手札に緑が多めなのでここは2枚出しでもう1回推す。 今度は緑が本命の流れ。 一斉オープン使ってみる。 ラウンド終わってしまった。でもまあいいか、これで緑トップだし、15点もらえるし。 3ラウンド目、緑は手札に4枚残してるのでこのラウンドで緑が出る流れじゃなければ4ラウンド目に持ち越そうかと。 まだトータルで半分以上残ってるはずだし、とりあえず自分の手札だけで4枚あれば、なんとか点数がつくところまで持っていけるんじゃないかと。 ふーむ 緑の点数上げておくか。 水色出しつつ、黄色を伏せる。黄色が伸びてきたのでちょっと絡んでおきたい。 ミッチー「2枚目伏せる」 もういいや、黄色6枚目で終了。 ミッチー、伏せてた2枚両方とも黄色だったのか。 最終ラウンド。 もちろん、ここまでお膳立てしてきた緑を全力で突っ込む。 なかなか緑が出てこないなー、1枚くらい手札にあると思うんだけど。 持ってれば出すと思うんだけど、持ってないのかなぁ? まあ、今更引けないし、出せるだけ追加。 赤6枚目で終了。 結局トップは赤、緑は3番手だけど値段が付いて良かった。 ミッチー:120点 相棒:108点 たっくん:121点 1点差で逃げ切ったー。
評価・・・
※評価の基準についてはこちら
ゲームとしては モダンアート より、どちらかというと同じ作者のトレンディに近いかな。 そしてトレンディよりも良くできてると思う、非常に面白い。 4ラウンド制で、どのラウンドもやること自体は同じなんだけど後半ラウンドの方が圧倒的にもらえる点数が多いというのと、最初のラウンドで配られたカードを後半ラウンドに取っておけるというのを考える必要がある。 つまり、前半ラウンドで点数が付いた画家の絵画カードを残しておいて点数の高い後半ラウンドで多く出した方が得になる。 ただ、3位以内に入れなければ紙くずなので、総枚数と場に出された枚数を考えて最高値となるタイミング(ラウンド)を見極める必要がある。 このへんのマネジメントの面白さは基本的に モダンアート と同じ。 極端な話1ラウンド目は全く点数取れなくても良いかもしれないくらい。 ババンク なんかにも似てる。※あれは本作のカードマネジメント部分をブラフ要素に置き換えた感じのゲームかな。 いずれにしても、ゲーム全体を通して考えることができるというのが、トレンディよりも優れていて面白い点だと思う。 モダンアート は競りゲームの傑作と言われてるので、そこから競りを抜いてしまったら物足りないゲームになってしまうイメージがおそらくあると思う。 まあ、実際物足りなさを感じる人は居ると思う。 でも、カードマネジメント部分だけでも十分奥深いゲームになってると思うんですよこれ。 モダンアート はちょっと玄人好みというか、ゲーム慣れしてない人には難し過ぎるかもしれないところがあるので、それを手軽に遊びやすくしたという点で見ても価値があるゲーム。 特にトレンディが面白かったという人には是非これやってみて欲しい。 トレンディよりは多分勝ち筋を考えるのが難しいゲームだと思うので。 面白かったら モダンアート に進んだら良いんじゃ無いかと。 同じような感じで、競りのない ムガル なんてのももしかしたらゲームとして成立するのかもしれないですね。 ただ、ムガル は モダンアート と比較して競り部分がすごくシンプルなゲームなので、敢えて省く必要は無いのかも。 ------- それにしても、カードのサイズもう少し小さくしてくれないかな。 小箱で出すことも十分可能なんじゃないかと思うんだけど・・・ 2022/01/10 ■3人プレイ追記 4人プレイも3人プレイもほとんどプレイ感変わらないですね。 おそらく5人プレイも全く問題ない気がするし、2人でもいけるんじゃないかな?さすがにベストではなさそうだけど。 適正プレイ人数の幅が広そうな感じだな。 ミッチー「もう1回やりたい」 ※2回目終了時 相棒「1回目は自分のことだけで手一杯だったけど、2回目は特殊カードの使い所とか分かってきた」 2022/02/13JohnnyBet ツイート