No.260
メディナ
Medina
|
|
プレイ人数:3 - 4人
プレイ時間:約45分
プレイ時間:約45分
ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要
北アフリカを舞台に、城塞都市を作るゲームです。 まずはボード全景、とてもシンプルなボードです。 格子状のマス目が並んでいて、角には「塔」を置きます そして、代表者が任意の場所に人を1つ配置します。 最初は、なんだか寂しい感じの都市ですが。。 ゲーム終了時には、こんな感じの街並みになります。 このゲームは、基本的にボード以外のコンポーネントは 各種建造物(木製ブロック)しかありません。 すごくシンプルなアブストラクト陣取りゲームです。 まずは、建物コマ。各色20個ずつ×4色で、80個あります。 城壁コマ×32個 人コマ×25個 ヤギ小屋×12個 これらを人数で均等に分けます(余りは箱へ戻す) 纏めると、1人分のコンポーネント数は
プレイ人数 | 建物コマ | 城壁コマ | 人コマ | ヤギ小屋 |
3人 | 各色6個ずつ | 10個 | 8個 | 4個 |
4人 | 各色5個ずつ | 8個 | 6個 | 3個 |
Dorra, Stefan |
---|
プレイ記
フォルテさん、メゾフォルテさん、たっくん(小)と俺の4人プレイ 最初はまあ、のんびりと置いていくのだが・・ 灰色の建物グループが4つになったところで先手を打つように屋根を置く 俺の色は赤 一同「おおー!」 同じ色の建物は1人5つずつ持っているので、4つのグループなら そんなに悪くないなと思ったのと、人が近くに居るので追加の点数が かなり望めそうだったのと、あとは少し場の状況を動かした方がいいかなと なんとなく思ったので置いてみた。 とりあえずボーナスタイルも獲得! それを見ていたメゾフォルテさん(緑)も、茶色の建物に屋根を置く 少しずつ街が完成していく中、黄色のフォルテさんも屋根を1つ置く 人がいっぱい居て栄えている場所に2軒の宮殿を構えることに成功 ここで、ちょっと1つ仕掛けてみる 3つ目の茶色の建物をこんな感じで置いてみた。 見ての通り、コイツはこの時点でもうほとんど拡張不可。 茶色の建物を所有していないのは、俺とたっくん(小) 要するに、たっくん(小)とガマン比べをしてみようというわけ。 黒の建物に屋根を置いていないのは、たっくん(小)だけ 広々とした土地に悠々とやられてしまっている。 たっくん(小)「早く黒い建物置いてよw」 俺「いや、まだまだ・・あきらめないよ」 ところ変わって、オレンジの建物。ボーナスタイルが4点なので狙いたいところなのだが。 たっくん(小)のオレンジの建物は5つ。 6個は無理だな・・と思った。 それなら、城壁と人の両方から追加ポイントが期待できるので建物の数自体は4つでも 十分かなと考え、3つ目の屋根を置くことにする。 路地を挟んで反対側の黒の建物も自分の所有なので、間に人コマを置いていけば 効率よく得点できるし。 すると、待ってましたとばかりに、オレンジの建物をたっくん(小)が置く たっくん(小)「当然でしょ~」 俺「だれが、あのババを引くの?w」 たっくん(小)「さぁ~w」 引かれるの待っている状態のババたちが乱立(笑 しかし、右下の茶色のヤツは意外と美味しいんじゃないのか? 城壁で3ポイント付いてくるしヤギ小屋もある。 ということで、自分で仕掛けて置きながら茶色の建物は俺が引き取ることにする。 ■結果 ちょっと間違いがあって、手前の茶色の建物はだれも所有できないので 正しくは、4つ目の茶色の宮殿を誰かが所有した時点で手元に余っている 茶色の建物コマは全て捨てる。
たっくん | 40点 |
たっくん(小) | 37点 |
メゾフォルテさん | 37点 |
フォルテさん | 25点 |
プレイ記2
イズナさん(黄)、ツエツキさん(緑)、Mさん(青)、たっくん(赤)の4人プレイ とりあえず、Mさんに最初の人コマを置いてもらう 俺「まあ、適当に真ん中あたりに置いてくださいー」 ぽつぽつと建物が置かれていく イズナさん「まあ、このへんかな?」 そうやって自由に置けるのは最初だけなんですよ~ 各色2つ目移行の建物はくっつけておかなければなりません さすがにまだ屋根は置けないな と思っていたら 灰色が伸びてきたので、ここはいっちょ屋根を置いとく 1点だけど、灰色の建物の得点タイルもゲット 城壁からの得点も見込みつつ、人もちょっとずつおびき寄せる ちと、あの茶色の建物美味しいかもな・・ と思った次の瞬間 Mさん(青)に先に置かれてしまった ツエツキさん(緑)もオレンジの建物に屋根を置きつつ 新しいオレンジは、あんなところに置いてるし・・ やばい、青のMさんにかなり美味しいところを押さえられてしまった感が。。 Mさんワールドが賑やかな歓楽街を形成していく 4の城壁も取られちゃいそうだな もうこの時点で敗色濃厚 オレンジの建物はツエツキさんの策略でへんなところに ヤギ小屋とか置かれちゃってもう拡張不可。 4の城壁タイルが見込めるもののどうにも屋根は置きづらい Mさん「ここ(オレンジ)ももらっちゃおうかな」 ことごとく屋根を置くタイミングを逸してしまい、まだ3つも残ってる 5つ以上のオレンジの建物群の形成だけはなんとしても阻止したいツエツキさん またあんなところに置いてくるし・・ つーかアレ、俺が屋根置くしかないジャン ちょっとでも得点を増やすべく人を導きいれたいんだけど これが限界か イズナさん(黄)「城壁置くかな」 2点の城壁タイルを獲得するイズナさん もうあれは奪われる心配無いよな 虎の子の得点タイル でもですね、、城壁のにょきにょき伸ばされて ツエツキさんに取られてしまった ちなみに、茶色の建物のタイルも写真右端のやつを止める手段が無く 取られてしまいました。 ハイ、惨敗です。 言うまでもなくMさんの圧勝。
評価・・・
※評価の基準についてはこちら
シンプルなアブストラクトゲームなのだが、戦略性というかジレンマというか 悩ましさたっぷりで非常に面白い! そして、何より出来上がりの立体的な街並みはまるでジオラマを見ているかのようで美しい。 大量の木製コンポーネントがその雰囲気作りに大いに貢献している感じだ。 システムは非常にシンプルに出来てて、とにかく手番では手元の任意のコマを2つボードに置くだけ。 コマによってそれぞれ置き方に細かいルールがあるだけだ。 このシンプルなルールが非常にうまく機能してて、大きな得点を得るためには 大きな宮殿にしなければならないんだけど、先に屋根を置かれてしまったらそれまでという なんというか一種の競りみたいな感覚もある。 ボード中央では人、端では城壁による追加点が見込めるなど、ゲームバランスも これがまた絶妙に出来てて、ゲーム全体を通してデザインに無駄が無い。 要素が少ないという理由もあると思うのだが、それでも欠点らしい欠点が見当たらなく ジレンマや奥の深さも十分過ぎるほど。素晴らしい。 自信を持ってAを付けようと思う。 でも絶版なんだよな・・・(泣 2012/02/04 ■追記 以前に書いたこととちょっと重複する表現かもしれないけれど ムダがないデザイン。 ついたてからはみ出してしまいそうなほどの圧倒的存在感のあるコマといい ゲームとしての完成度といいホントに申し分ない。 唯一の欠点は絶版で今のところ入手がちょっと難しいことかな。 2013/05/22JohnnyBet ツイート