たっくんのボードゲーム日記

No.451
ビッグシティ
Big City
プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約60

ルール難易度 基本的なルールはシンプルだけど、建物ごとの建設条件や得点がちょっとめんどいかな
日本語化 不要

街を作るゲームです。



建物の種類(名前)はこんな感じ


街の中には路面電車も走ります

街タイルは全部で8枚



このうちの何枚かを組み合わせて大きなボードにします。


ボード上のマスには番号が書かれていて、ここが建物の建設予定地です。


では、順番に建物の種類を1つずつ。。


住宅地とオフィスは1〜3まで大きさがあって、基礎点はそれぞれ、2点、6点、10点

オフィスも住宅地も、建設するときに公園に隣接していると+1点もらえます。


そして住宅地の場合は、ボードの端のマス(外周区画)に建設するとさらに+1点

オフィスの場合は、逆にボードの内部に建てると+1点です。


そして路面電車に隣接していると住宅地もオフィスも点数が2倍になります。

オフィスの場合は、市役所に隣接している場合も点数が2倍で
路面電車と市役所の両方に隣接している場合は3倍です。

しかし、工場に隣接している場所に建てるとオフィスも住宅地も−2点です。



市役所は、内部区画にだけ建てることができます。


市役所自体は0点ですが、一部の建物は市役所に隣接するように建てると点数が倍になったりする効果があるのと

市役所を建てないと、後述の建物や路面電車は全て建てることができません。


で、市役所を建てた後で建設が可能になる建物たちその1


映画館、郵便局、銀行です 基礎点はすべて5点

これらの3つの建物はいずれも路面電車や市役所と隣接していると点数が2倍になります。
オフィスと同じく両方に隣接していると3倍です

映画館は2つ以上の住宅地に隣接してる場所に建てることができます。



郵便局は、住宅地とオフィス1つずつ以上



銀行は2つ以上のオフィスに隣接している場所が建設条件です




教会はちょっと特殊で、まず点数は15点で固定


そして、1つの街タイル上に空いている最後の1区画であることと
その区画の番号がゾロ目であることが建設条件となっています。

百貨店も点数は固定で30点


住宅地、オフィス、路面電車と特別な建物(映画館、郵便局、銀行、百貨店、市役所、教会のいずれか)に隣接していなければ建てられません。


公園は、それ自体は0点ですが周りに建設される住宅地やオフィスの価値を高めてくれます。


公園を建てる場合は、外周区画を1マスまでしか利用できません。

工場に隣接している区画に住宅地やオフィスを建てた場合はマイナス2点です。


工場を建てるときは、少なくとも2マス以上の外周区画のマスを含める必要があります。

L字の3ブロック分の工場もあります。




さて建物を建てるには、上記の建設条件を満たしている上で、対応するカードをプレイしなければなりません。




カードの番号は、区画の番号と対応していて建物を建設する場所と同じ数字のカードを全てプレイする必要があります。


2つ以上の街タイルにまたがって建設することもできます


公園と工場は数字の無い特殊なカードをプレイすることで建設できます。


数字カードをプレイする必要は無く、他のプレイヤーが持っていそうなカードの数字を潰す(無駄にさせる)ことができます。


■路面電車

路面電車も他の多くの建物と同じく、市役所が建てられた後で置くことが出来ます。

・最初に路面電車を置くプレイヤーは、好きな場所(建物と建物の間)に1つだけ置くことができる
・それ以降の手番では、1度に2つまで置くことができる
・路面電車の列は分岐したり環状線になってはいけない


■ゲームの流れ

初期手札は、5枚(5人プレイのときは6枚)ずつ。
カードの背に街タイル単位で1〜8までの番号が振られてて1〜5(6)のカードを1枚ずつ配ります。

最初に、プレイ人数+1枚分の街タイルをならべてボードを作ります。
11〜19のボードを中央に置き、1人ずつ好きな街タイルをくっつけていく感じ。
※配られたカードに対応する街タイルを置きます
※少なくとも2区画以上が隣接するように置きます


手番が来たら

1.カードをプレイして建物を1つ建てる
 1.2.建てた建物について得点計算をする
 1.3.手札が5枚になるまでカードを補充する 5人プレイのときは6枚
2.路面電車を置く(市役所が建っていれば)
3.新しい街タイルを追加で配置する(市役所が建っていれば)
4.カード交換
5.手番をパス

上記のいずれか1つを選択します。


全ての街タイルが配置され、建物が建てられなくなったらゲーム終了

大体、そんな感じ。







Delonge, Franz-Benno
プレイ記
3人プレイ



初期手札は。。



48と14があったので、連続2マスになるように街タイルを置く。



で、その2枚はちょっと温存して様子を見たいんだよな。



16を引いた。



こしばさん「じゃ、市役所置くー」
※ちょっとこれ間違いました。市役所はホントは内部区画にしか置けません
まあ、へんぴなところに置かれたな・・とか思ってたんですけど^^;


んー、それならと14と16のカード引いたので、真ん中の15のところに電車を置いてみる。


得点は、今のところ赤の坂口さんがリード



そしたら、こしばさんが18、26と出してきて2区画のオフィスとか建てられちゃったりするわけですよ


坂口さん&たっくん「え、ピンポイントでそんなカード持ってるの??」

マジかいな・・内部区画でプラス1ポイントだから7点で路面電車で倍になって14点?

こしばさん「そんなにもらえるの?ラッキー」

なんか気がついてなかったらしい

ようやく市役所が内部区画に収まりつつある^^;



げ、公園で35を潰されたか・・



もういいや、あまり温存しててもカードの循環が悪くなるだけだ


路面電車も通ったしさっさと出す

外部区画だから住宅地の方が良いかな。



坂口さん「じゃ、路面電車置く」



なるほど・・



じゃあ、市役所の方に向かって伸ばしますかね






路面電車で2倍2倍!



映画館とか郵便局建てられるまで待った方が良かったのかどうなのか

33に36か!



路面電車も市役所も近いし、ナイスな引き



その後、当然路面電車は市役所に向かって伸ばしておく


そしたら坂口さんが新しい街タイルを配置

なので、さっそくその街タイルのカードを引いてみる。


うーん、市役所の隣じゃなかったか。残念。

坂口さんがどうしても写真左下の方に路面電車を伸ばしたいようだったので


クルッとして差し上げてみました。

反対側は、この辺に伸びてきたか



映画館建てる!路面電車で倍になって10点。



坂口さんは3区画の住宅地、強力なの持ってるな。。



しかし、それはこちらも同じw


どうすっかな、百貨店建てたいよな。

36は路面電車と市役所両方に隣接してる超美味しい区画。
でも33はゾロ目・・・どうしようかちょっと考えてしまう。

やはりここはこれがいいか、まずは36を1枚でだして



オフィスを置く。1個だけど内部区画で公園に隣接しててさらに3倍。



これで教会を建てられるぞ



またしても公園で手持ちのカードを潰された



まあいいや



これで教会15点



とかやってる間に、街タイルがどんどん拡張されてきた


路面電車には隣接させて置いてくれないらしい。

坂口さん「だってやっぱりリスクあるでしょ」


こしばさんの手番


うわ、これまた会心の一撃


こしばさん99点到達



こっちも切り札いくぞ


百貨店建設!



で、カードはオレンジのを中心に引いていく



ん?工場?



あれ、またしても工場


坂口さん&こしばさん、どうやら使い道に困って処分したという感じだったらしい。

百貨店で一気に追い上げる



そしてトドメの教会(2個目)



最終型


右下の方の住宅地は、なんだかスラム街みたいな雰囲気ですね。

左上の方は高級住宅地みたいな。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら
これは文句無く面白いですねー

メディナはこれを参考に作られたんじゃないかなと思います。
しかし、面白さの種類は全然違う。

メディナの場合はアブストラクト色が強く、陣取りゲーム的なところも感じられたのだけれど
この作品の場合は、あれよりも緩く楽しめると思う。

屋根を置くタイミングでシビアになるようなこともなく、何か建物を置いたらすぐに点数がもらえる。
それと、建物を建てられる場所は手札の区画カードによって決まる。
公園や工場で潰されない限りは、区画カードに書かれているスペースに建物を建てられるのは持ち主だけなので
なんというか、やってて安心感みたいなのを感じました。

でも相互干渉的なところが薄いのかというと決してそんなことはない。
路面電車を始めとした点数を倍増させる要素とか、自分が建てた建物によって
隣のスペースに建てられる建物の建設条件に影響を与えたりするので、いつの間にか百貨店の建設条件を満たしてる場所が出来てることに気がついたりとか。

どうやって効率的に建物を建てて、より多くの勝利点を獲得するか考えるのは都市計画を考えてるみたいで本当に楽しい。
公園や工場というジャマ要素もあるけれど、それ以外は基本的に他のプレイヤーを叩くような要素は無く
みんなで1つの街を造っているような気分が存分に味わえる。

で、街の発展に一番貢献した人が勝ちみたいなイメージ。すごくいい。

路面電車が通って、交通の便が良くなった場所は価値が高くなるとかそういうのは現実でもそうだし
ゲームのシステムがリアルな感覚とマッチしてる部分が多くて感覚で理解しやすい。

思ってたよりも意外とあっさり終わるし、古いゲームだけど今遊んでもまったく色褪せてない名作。

ただ、建物ごとの建設条件とか得点計算が少しだけ複雑な気がするので、サマリは用意した方がいいですね。

2015/01/24


JohnnyBet



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