たっくんのボードゲーム日記

No.637
フェンドー
Fendo

プレイ人数:2
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


2人用のアプストラクトゲームです。

7×7の盤面のボードと白とオレンジのコマが7個ずつ、黒い棒(柵)が50本です。


先手が白、後手がオレンジのコマを持ちます。

柵はマスの境目に置いてエリアを区切ります。
最終的に 全てのエリアがコマ1つだけ の状態になったらゲーム終了です。



囲んだエリアの広さが点数です。もちろん、合計点が多い方が勝ちです。



最初はこの状態からスタートします。



手番では自分のコマを1つ、上下左右に直線的に好きなマス数だけ動かします。
それで、動かした先のマスに接するように柵を1つ置きます。



ただし、

・コマを動かすとき、他のコマや柵を飛び越えることはできない
・柵を置けないマスにコマを移動させることはできない
・コマを動かさずに今いる場所に柵を置くこともできます

コマを動かすとき、途中で1回だけ直角に曲がってもOK。



盤上のコマを動かす代わりに、手元のコマを1つ空いているマスに置くこともできます。



ただし、盤上のコマを移動させることができないマスには置けません。

例えば、下記の場合だと置こうとしてるマスに盤上のコマを移動させることができないのでコマを置けません。



こんな感じでだんだんエリアが出来上がっていきます。



エリアを囲うときもいくつかルールがあります。

・空白エリアを作ってはいけない
・コマが複数含まれるエリアを2つ以上作ってはいけない
 →コマが複数含まれるエリア(オープエリア)は常に1つだけ
  ※オープンエリアがなくなるということは、全てのエリアがコマ1つだけになるのでゲーム終了します

例えば、こんな状況で白の手番のとき



こう柵を置いてしまうと、空白エリアができてしまうのでこれはできない。



オレンジの番だとして、こうしてしまうと3マスのエリアに白コマが2つ含まれていて、オープンエリアが2つできてしまうのでこれもダメ。



ところで、白の初手番でこうやってしまうと・・・



オレンジは、こうすることができて、1対48でいきなりオレンジの勝ちになってしまうので注意しましょう。



と、ルールブックに書いてあります。





Dieter Stein

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

似たタイプのゲームだと ナゲッツコリドールフィッシャリー なんかがあるかな。一種の陣取りゲームの類と思う。
これらのゲーム、「境界線が誰のものでもない」というのが共通してて、所謂ユーロゲームで割と良く見られるルールの1つですね。

古典的な陣取りゲームの代表格だと、囲碁 あたりがありますけど、陣地を形作っていく石には持ち主があって、ユーロゲームを遊ぶようになるまではそれが当たり前と思っていたので初めて知った時はちょっと衝撃的だった。
※ちなみに、レーベンヘルツ新版 で初めて知った。

なんというか、この手のゲームは基本的に好みで、レビュー読み返してみてもまあ大体 A 付けてます。どれも大好きです、ハイ。
で、本作もすごく好きなんだけど、しかし難易度が高くて(奥が深いというか)、ここまで難しくしなくても良いかもしれない気がしないでもない。
コリドール はコマが動くけどコマは1つだけ、フィッシャリー はコマが6個ずつあるけど1度置いたら動かない。

でも本作は、コマが複数ある上に置いた後も動くので・・しかも曲がる。

上に挙げたゲームの中だと 囲碁 を除けば一番難しいかもしれない。
完成度は高いし、奥深いし、面白いのも間違いないところなんだけど、コリドール とか フィッシャリー に比べると少しとっつきは悪いかもしれない。
まあ、、囲碁 もそういう面がありますかね・

よく出来てるのは間違いないし、 ルールを理解した段階で面白そうと思えれば多分楽しめるゲームなんじゃないかな。

2023/03/25


JohnnyBet



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