たっくんのボードゲーム日記

No.122
ワイン商
Weinhändler
プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要



こんな、色んな色のワインのカードを使うゲームである。



それぞれ星1つ~3つまで付いていて、これがそのまま勝利点になる。
ちなみに右上のビンは空ビンで勝利点は無い。

このワインカードたちを5段のピラミッドに組んでワインセラーを作る。



先ほどの星の数の合計が勝利点になるのだが、それ以外にも

同じ色のワインを一列に並べたり、三角形を作るとプラス1点



一列に並べた例。ビンの色だけでなく形も同じだとプラス4点になる。




さて、これらのワインをどうやって獲得してワインセラーを作るかだが、、
ワインカードには星以外に、数字が書かれている。
これがお金の役割を果たしていて、これで競りを行う。 つまり、ワインをお金にしてワインを競るのである。なんとも不思議! 空ビンの価値は0.2しかない・・・ 具体的な手順はというと、まず山札から4枚オープンにする。 この4枚がまず競りの対象になる。 手札のワインは5枚。ここから何枚か出して入札する。 ま、例えば10+9=19で入札してみるとする。 隣のプレイヤーは16+24=40 さらに次のプレイヤーは13+15+5=33で入札 入札時に最高額をつける必要は無い なぜかと言うと まず最高額をつけたプレイヤーが場札の4枚を獲得して、入札に使ったワインを場に置く 次に、2番目に高い値をつけたプレイヤーが、最高額をつけたプレイヤーの入札に使ったカードを取る さらに3番目が・・・という風に、1つ上の順位のプレイヤーが出したカードと交換するのである。 一番安値をつけたプレイヤーのカードは、次の場札になる。 ※4枚に満たない場合は山札から補充する 最高額を提示したプレイヤーが次のスタートプレイヤーになります。 手札が7枚以上になった分はワインセラー(ピラミッド)に置かなければならない。 6枚以下は手札に持っておけるが、ワインセラーに置いてもOK。 ■ゲームの終了 山札がなくなったらゲーム終了。 手札をすべてワインセラーに置いて得点計算し、最も高得点のプレイヤーが勝ちます。
Pelek, Roman
Hely, Claudia
プレイ記



kunさん、ももさんと俺で3人プレイ。



とりあえず、★が多そうなので頑張って競り落としてみる。

★3つのボトル3本で、これだけで13ポイント!



★の数の多さもさることながら、このボーナスがでかい。


つぎ、ショボイワインが場に並ぶ。いらね。




灰色のワインが入ってればもうちょっと頑張ってもいいんだけどねー。



ももさんが競り落とす。

ももさんのワインセラー。★は2つのワインながら3つずつ揃えてきた。




一方、kunさんの状況



まぁ似たりよったりかな。


念願の灰色ワインが出る。これはちょっと頑張っちゃうよ~




その後、赤の3つ★ワイン3本がなかなか揃わなかったのだが




なんか知らんけど、めぐりめぐって気が付いたら自分の手元に来た。
当然ワインセラーに並べる。


その後、競りにまったく参加しなければ2枚引いてそのうち価値の低い方を貰える
というルールがあるらしいので(知らなかった)これを選択。

1枚しか山札に残ってなかったのでこれをゲット。


最終結果



ももさんに1点差で競り勝つ!

ももさん「あー、最後に引いたのが空き瓶じゃなかったらなー・・」

まぁそのへんも勝負のアヤってことで。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら
なんだか雲を相手に戦ってるような不思議なプレイ感。

でも十分面白いし、収束性も良いし、傑作とまではいかなくても
良く出来た佳作くらいの評価には十分値する。
競りゲームであるため、そこそこの華やかさもある。

アンダービットという、必ずしも最高値をつけなくてもいいという
ちょっと特殊な競り方式と、ワインでワインを競るという
競りなのにお金があるんだか無いんだか分からないところが
この不思議なプレイ感を生み出しているんだと思う。

しかし、基本的にはカードの★の数がそのまま勝利点になるというのは
非常に分かりやすいし、勝ち筋らしきものも決して見えづらくは無い。

けれど、常にこれが最善手か?という疑念が常につきまとい
感じ方によっては奥が深いとも言えると思う。
逆に言えば、1種類のカードだけでここまでいろいろ考えさせるものを
演出しているのはなかなか凄いことだ。

ワインセラーが出来上がってくると、お互い次に欲しいものが分かったりして
でも自分の欲しいものを競り落とすためには、相手に塩を送らなければならなかったりして
でも結局のところ競りに参加しないで、そのまま手札をワインセラーに置いたほうが
実はベストだったり、けっこう考えるほどにドツボにはまる。

しかし決してプレイ感は重くない。
収束性も優れているため、間延びした気だるさみたいなものもないし
ビシッとゲームが締まって終わる感じ。

ちょっと手に入れづらくなってるけど相場は安そうだし、費用対効果は高い気がする。
突き抜けたものは無いけれど、かなり良いゲームだと思う。

3人~じゃないとプレイできないのが個人的に唯一の難点かな。


JohnnyBet



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