たっくんのボードゲーム日記

No.80
トランプ、トリック、ゲーム!
Trump. Tricks. Game!
プレイ人数:3 - 4
プレイ時間:約40

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要



トリックテイキングゲームについて

トリックテイキングゲームとは、ある種類のゲームの総称でトランプやタロットカードなどを
使ってプレイされることが多いゲームです。

プレイヤーは手札からそれぞれ1枚ずつ場に出して、1番強いカードを出した人が
場に出されたカードを総取りします。これを「トリックを取る」と言います。


<他の簡単な用語解説>
スートカードのグループのこと。トランプならダイヤとかスペードとか
切り札最も強いスートのこと
リード最初にプレイする人。スタートプレイヤー
トランプトリックゲームでは12枚の手札を持つのでプレイは12回行われ、トリックが取られます。 このとき、トリックを取ることのできる回数が決まっていて (4人プレイ時は3回、3人プレイ時は4回、つまり総取りするカードの総数が常に12枚になるようにする) 取ったカードの内容でもらえる点数が決まると同時に、取ったカードが次のラウンドの手札になります。 ラウンドは4ラウンド行われ、4ラウンド目だけちょっと特殊で 取れるトリック数の上限が無制限になります。(※点数の数え方も4ラウンド目だけ違う) まず、各ラウンドごとの切り札(一番強いスート)を決めるカードが4枚あって
まあ、この4種類のスートがあるわけですな。 で、各スートごとに1~12までのカードがある カードには足あとのマークがついているものがあって (7のカードが足あと3つで最多)これが点数になる。 点数の出し方は 足あとの数の合計×スートの種類数 つまり、取ったカードの足あとが 熊:5、羊:4、狼:3だった場合 (5+4+3) × 3 = 36点となる 熊:5、羊:4なら (5+4) × 2 = 18点 4ラウンド目のみ、トリックの取得数に上限が無く 点数は足あとに関係なく、取ったカードの枚数とスートで決まる。
1枚につき4点
1枚につき3点
1枚につき2点
1枚につき1点
★ゲームの流れ★ まず最初に4枚のカードを良く混ぜて、こんな感じに表を向けて並べる これが各ラウンドごとの切り札となり、この場合第1ラウンドの切り札はになる。 残りのカードは良く混ぜて、12枚ずつ配る。 ※3人プレイの場合は、各スートの1,6,12のカードを抜いておく。 で、リードのプレイヤーから順に1枚ずつ出すのだが ①リードのプレイヤーは任意のスートを選べる。 ②以降のプレイヤーは、リードのプレイヤーが出したカードと同じスートを持っていれば  その中から任意の1枚を選んで出す。 ③同じスートを持っていなければ、好きなカードを選べる。 で、トリックを獲得するのは 1.切り札のスートが出ていれば、その中で1番大きい数字を出したプレイヤー 2.切り札のスートがでていなければ、リードのプレイヤーが出したスートで1番大きい数字を出したプレイヤー となる。 で、トリックを取ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになる。 例えば、手札がこんな感じだった場合。 リードが狼(青)の6を出してきたとする。 そうすると狼のカードを持っているので、この中から選ばなければならない。 (狼の)3を出してみる。 最終的に、出されたカードがこんな感じになったとすると 切り札が熊(赤)なら、熊5を出したプレイヤー そうでなければ、最初に出されたスート(狼)のうち最も大きい9を出したプレイヤーが トリックを獲得する。 これを12回繰り返して、1ラウンド終了して得点計算する。 4ラウンドやって、合計点の最も多い人の勝ち。
Burkhardt, Günter

評価・・・

※評価の基準についてはこちら
1回しかやってないので、まだまだ分かってないことはたくさんあると思うのだが

面白い!


Aをつけるには、あとほんのちょっと足りない感じだが、かなりイイ線いってると思う。
トリックを取れる回数が決まっているというのがけっこうシビアに効いてて
肉球(あしあと)の数とスートの種類、両方を集めないと点が伸びにくい。
それを踏まえて3回(4回)、どこでトリックを取るか判断しなければならない。

しかも、肉球が多いほど中途半端な数字なので次のラウンドで
トリックを取る、取らないの選択が難しくなるようにできている上に
カードの色がバラけているとリードが出したスートをフォローせざるをえなくなりやすい。
つまり、高得点を得ると次ラウンドがキビシくなりやすいという構造になっている。

そのへんのバランスが非常に絶妙にできていて、いい具合に脳みそをトロけさせてくれる。
今回は4ラウンド目の切り札が羊だったので、あまり場が荒れることはなかったのだが
点数の高いイノシシやクマだったらまた違った展開になったのだろうと思う。
場合によっては3ラウンド目は得点を度外視して特定のスートを集めて
4ラウンド目に備えるといった戦略もあるだろう。
この、取ったカードが得点計算に使われるだけでなく次ラウンドの手札にしてしまう
という点が、このゲームを素晴らしいものにしている。
1つは、シャッフルしてカードを配りなおすという手間を省略していること。
もう1つは、高得点を狙うと次が厳しいというジレンマを演出していること。

そういう意味では次が無い第4ラウンドは、あるプレイヤーにとって
ボーナスラウンドみたいな感じになることもあるように思う。
大量の切り札を抱えて、トリックを取りまくるのは爽快感があるだろう。

ただ、ゲームの内容の割にはちょっとプレイ感が重い。
それが良さでもあるとは思うのだが、もうちょい軽めならなお良かったかな。

あとカードのデザインに関してだが、妙にリアルでちと怖い(^^;
個人的にはもう少し、やわらかいタッチの絵の方が好きだなぁ。
最後にもう1つ、カードの量の割に箱がでかいなぁ・・
まぁそのくらいはいいんだけどね。


JohnnyBet



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