No.2
チケットトゥライド ヨーロッパ
Ticket to Ride Europe
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プレイ人数:2 - 5人
プレイ時間:約60分
プレイ時間:約60分
ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要
乗車券シリーズの第2弾、ヨーロッパマップ。 基本ルールはチケットトゥライドと同じだが、いくつかルールが追加になっている。 ま、とりあえずボード全景アメリカマップは、全体的に長方形だったのに対しヨーロッパマップは少し複雑になり いい意味でメリハリがついている。特に混戦になりがちなフランス、ドイツあたりは 非常にバランスよくデザインされている。 ヨーロッパ版の列車カード。
アメリカ版のは、機関車が黄色いのがなんかしっくりこなかったのだが 黒に変更され、機関車らしくなった気がする。 ■追加ルール 1.トンネル
ギザギザの模様が付いた路線(チューリッヒーヴェネチア等)に列車コマを置くときに、 列車カードの山から3枚オープンにする。 その中に、プレイした列車カードと同じ色の列車カードか機関車カードがあったら 出てきた枚数と同じ数の列車カードを追加でプレイする必要がある。 例えばチューリッヒーマルセイユは紫のトンネル路線なので まず、紫の列車カードを2枚プレイする。 で、列車カードの山から3枚オープンにして、その中から 紫の列車カード1枚と機関車1枚が出てきたとすると プレイヤーは手札から紫の列車カードか機関車カードを追加で2枚プレイする必要がある。 追加の列車カードをプレイできない場合は、失敗となり 列車カードと列車コマはプレイヤーに戻され、手番は終了する。 2.フェリー
主に海や湖を通過する路線はフェリー路線になっていて、路線のマスに機関車の絵が描かれている。 ここに列車コマを置く場合は、マスの中に描かれた機関車と同じ数の機関車カードが必要になる。 3.駅舎 プレイヤーは3個の駅舎コマを持ち、手番で好きな都市に駅舎を建設することができます。 駅舎を建設することで、その都市から伸びる他のプレイヤーの路線を1つ自分の路線とみなして 目的地を達成することができるようになります。 1つ目の駅舎建設には1枚、2つ目は2枚、3つ目は3枚の列車カードが必要で 列車カードは同色である必要があります。 ※目的地達成が簡単になり、プレイがぬるくなるのを嫌ってウチでは不採用のルール 4.車庫(1912拡張パック) ゲーム開始時に、任意の都市に車庫マーカーを置き、車庫スペースカードを手元に置きます。 プレイ中、手番が来たらまず山から一枚裏向きのまま列車カードを引き、車庫スペースに置きます。 (車庫に列車がどんどん溜まっていく) 列車カードをプレイして、車庫マーカーのある都市に列車コマをつなげたら その車庫マーカーの色のプレイヤーの、車庫スペースにある列車カードをすべて手札にすることができます。 ※いちいち手番のたびに、列車カードを車庫スペースに置くのが面倒で不採用
| Alan R. Moon |
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プレイ記
相棒と2人プレイ、いろいろ意見があると思うけどこのマップは2人でも十分楽しいと思う。 さて、最初の目的地カード。んー、上の2枚を残すことにしよう。 BRINDISIからROMA, WIENを経由してRIGAまでいけばいいかな。 下のカードは捨て。 とにかくヴェネチアまでつなげよう、白2枚と黒2枚・・
集まった!
割とあっさりウィーンまで開通。これでウィーンーローマの目的地カードは達成^^
あとはRIGA(写真上部)までどの経路でつなげるかだが。。
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青が2枚あるから、ワルシャワ経由でいくか。 緑がなかなか場に出ない・・ ここで相棒、なんと機関車3枚使ってウィーンーベルリンをつなげる。
機関車3枚とは贅沢だなぁ^^; 相棒「じゃ私、目的地カード引く」 え、もう引くの?^^; 目的地がなかなか見つからず、イライラする相棒の図(笑
地図の読めない女・・・^^; 相棒「うるさいなぁ、ちょっと黙ってて」 ハイ^^; 俺の方は、目的地のリガまであともう少しだ。
相棒はフランクフルト(ドイツ)まで来た。 ちょっとジャマしてみようかな。。
フランクフルトーパリを遮断してみる。 でもまだ、相棒の目的地の見当はつかないな~、でもなんとなくイギリスあたりが怪しいか? 俺「もしかしてイギリス、下手したらスコットランドあたりか~?」 相棒「さぁねぇ~(笑」 アムステルダムからブリュッセルに曲がってきた。
てことはイギリスは違うっぽいな。 意外とブレストあたりじゃないのか?
ちょっと悩んだけど、機関車2枚使って遮断してみることにする。 肝心の自分の目的地の方は問題なくリガまで到着!
新しい目的地カード引く。
ローマーアテネ ローマーアンゴラ パリーアンゴラ おお引きがいいなー、だいぶかぶってるよ。 パリはさっき相棒のジャマしたときにある程度つなげてあるから あとは、アテネ経由でアンゴラまでつなげれば全部達成できるぞ。 というわけで全部残す。 アンゴラまではフェリー路線が続くので機関車が必要なのだが さっき相棒のジャマするのに2枚使っちゃったから、とりあえず機関車集めないと。。 あと、オレンジ3つだな。トンネル路線だからできれば4枚くらい用意しておきたい。
その後、多少もたついたもののなんとか機関車をゲットしてアンゴラまで開通!
と思ったのもつかの間、ここで相棒が一気に長距離区間に列車コマを置きだす。 相棒「じゃ、6枚ね。ブダペストからキエフまで」 次のターン 相棒「んでさらにブカレストまでね」 あれ、いつの間にやら相棒、列車コマあと3つだ。一気にゲームは終盤戦へ。。 最後の俺の手番、少々ギャンブルだが目的地カードを引いてみることにする。 達成済みの目的地、来い! 来なかった(TT それを見て、相棒も最後の手番で目的地カードを引く。 相棒「じゃ、私もちょっと引いてみようかな」 相棒「あ、つながってるやつあった!」 え~、まじ? さて、得点計算。 俺は最後に引いた目的地カードがマイナス5点で、合計101点 あ、そういえば最長路線はどっちだ? 1、2、3・・・2人とも34個、同点だ。 あー、じゃあ最後目的地カード引くんじゃなくて列車置けば良かったなぁ、失敗。
相棒の長距離路線の目的地はパリでした。 なんだ~、じゃやっぱり最初のジャマは、けっこう効いてたんだな~ でも101対129、負け(TT
プレイ記2
Oさん、KGさん、たっくんの3人プレイ 目的地カード、なるべくルートが被るように3枚残してみたんだけれど・・・ブダペストとかダンチヒとか とりあえずブダペストの隣に1個置く
そして、序盤は列車カード集め。 なるべく先を見越して、オープンになってるカードから2枚ずつ引いていく
序盤は基本的に1枚しか引けない機関車は拾わない
黄色のOさんも動き出す
しかし、、改めて目的地を確認してみると・・・
んーー、意外とバラけてる上に距離も近い=点数が低い 最長路線ボーナスも狙いにくい感じになってしまった Oさんの黄色列車
む、、俺もさっさと列車を置いておこう
KGさんは青、とりあえず俺とあまり競合はしてないみたい
んーーー。。。
オープンになってるカードに欲しいのが無かったので、山札から引いてみたら機関車だー!
ブリュッセルはいいとして、チューリッヒにどうやってつなげようかな・・
ブリュッセル経由でくるっとまわって、、ちょっと効率悪いかな?
つーか、最初に目的地の位置関係をもうちょっとちゃんと見ておけって話だけど^^; Oさんは順調に東西横断鉄道が完成間近
やばい雰囲気、でもジャマするような余裕もないし チューリッヒは目と鼻の先のところまで来たんだけど、トンネル路線だし 黄色の列車カードも揃ってないので、ここはちょっと保留にするか
KGさん(青)も長いな・・
まあいいや、もう最長路線は諦めよう Oさん「ちょっとジャマしてみようかな〜」
笑顔のKGさん、ダメージになってないのかな? 突如としてボード中央に列車コマを置きだすKGさん
俺&Oさん「ん???」 KGさん「いや、先行投資しとこうかなと思って」 とにかく、なんか目論見があるらしい、、 黄色のOさん路線は見事につながってしまった
やっぱり少し無理してでも途中でぶった切りにいっとけばよかったかな・
少し考えた。長距離ではお話にならないくらい負けてるので ここは達成目的地カードの枚数で勝負に出ることにする。 今持ってる路線で達成しやすそうな目的地カードを選別していく
リガなら比較的近いか ここ
ダンチヒにつなげる用に集めていた黒の列車カードはダンチヒ〜リガ間で使うことにする 必要な列車カードをあらかじめ計算に入れて目的地カードを選んでいるので、リガは問題なくつながる
しかし、もう1つの目的地ブカレストはけっこうツライ しかもOさんと路線の奪い合いになってしまった
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ここは機関車を使ってでも、先を越さねばならん
なんとか先んじることに成功
しかし、これだけじゃ足りない。 もっと目的地カードを引かねば・・ しかし引いたカードが、アンゴラだのローマだのストックホルムだの(泣
その中に1枚、ザグレブーパリというのがあった。 これならなんとかなるかと思ったんだけれど
つながらんかった・・・ KGさん「あー、2枚もマイナスだ」 目的地はアンゴラ絡みの長距離チケット2枚 KGさん「アテネとここ、つながってるように見えてつながってないんだよな・・」 あ、てことはあのOさんの妨害列車が超有効に効いてたのかw 俺「その2枚でマイナス40点ですね」 Oさんのぶっちぎり勝利
評価・・・
※評価の基準についてはこちら
アメリカマップよりも、バランス調整がうまくいっていている感じで大味な感じは無くなった。
地方ごとに路線の様子に特色というかメリハリがついてよく考えられている感じがする。
拡張パック1912の追加の目的地カードは入れたほうが良いと思う。
プレイ感が全然違う。スタンダード版だと長距離路線の目的地カードが
5枚しかなく、何回かやってるとちょっと飽きがきてしまう。
先にも書いたが、駅舎と車庫のルールは採用していない。
理由は、ぬるい&めんどう。
トンネルは、なかなかいいバランスをもたらしていて、程良い緊張感を与えている。
2回も3回も失敗するとちょっと泣けてくる・・・
2人でも楽しめなくはないのだが、やっぱり3人か5人がベストだと思う。
追記 2010/06/21
楽しめなくはないと、ちょっとネガティブなイメージの言葉を使ってしまったが
個人的には、これは2人でも十分に楽しめると思う。
特に、イギリス、スペインあたりはルートが限られているので
相手の目的地になっているかどうか、自分の目的地の場合は
どうやってばれないようにするか、なかなか面白い駆け引きが楽しめる。
イタリア~ギリシャあたりも1箇所ジャマされただけでけっこうきついことに
なってしまうこともあるのでこのへんもけっこう熱い。
アルプス山脈周辺のトンネル路線を回避してみたり、なんというか
起伏に富んでいていい。
それでいて複雑なルールではないので、初心者も十分楽しめる。
やっぱり名作。素晴らしい。
■追記
久しぶりのチケライやっぱり楽しい!
序盤は列車カード溜め込む展開になりがちだとか
インタラクションが薄いだとか、こういうアナログゲームをやりこんだゲーマーな方々には
批判的な意見をお持ちの人が少なく無いんだけれど。
たしかにシステムの洗練度はそれほど高く無いと思うし、ジレンマ要素も薄い。
リソースマネジメントゲームとしてみても、それだったら他にもっと優れたゲームがあるし。
でもね、このゲームの一番の魅力はそういうシステムの完成度では無いと思うんですよ。
以前、ボードゲームはほとんどやったことのない友人たちとチケライをやったときの話なんだけど
友人の1人がこんな風に感想を言っていた。
「歳取ってきたら、桃鉄よりこっちの方がいいかな」
念を押しておくけれど、「桃鉄と比べてどう?」とかそういう問いかけはしていない。
あくまで、その友人が自発的にぽろっと言っていた感想なのだ。
言うまでもなく桃鉄といえば文句無く大ヒットして一時代を築いたゲームだ。
テレビゲームではあるけれど、実態としては限りなくボードゲームに近くて
ある意味もっとも多くの日本人が慣れ親しんだゲームなのかもしれない。
で、ふと考える。
あのゲームの楽しさってなんだったのかなと。
**********
そう考えていくと、チケライって桃鉄で青春時代を過ごした人をこういうアナログゲームに引き込むのに
これ以上ないくらい適した作品なのかなとすら思えてきます。
今まで、ずいぶんたくさんのボードゲームを遊んだけれど
このゲームの面白さは色褪せることなく、変わらず楽しめますね。
2013/09/10
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