No.624
スパイコネクション
Spy Connection
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プレイ人数:2 - 4人
プレイ時間:約40分
プレイ時間:約40分
ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 都市名が外国語表記。それ以外は言語依存なし。
ヨーロッパの各都市にスパイを送り込んでミッションを達成するゲームです。 コンポーネントはこれで全部。12の都市が描かれています。
ミッションカード、最初に1枚ずつ受け取ります。
ミッションカードは自分の前にオープンにして置いておきます。 バックが赤くなっている都市名が1つあります。
その都市に自分のスパイを置きます。
ミッションカードの同じ都市にはエージェントを置きます。
ボード上でスパイが都市に着くと、ミッションカードの対応する都市にエージェントを置けます。 ミッションカードに描かれている全ての都市にエージェントを置けたらミッション達成です。
カード下部に書かれている赤い数字を勝利点としてもらえます。 手番ではスパイを隣の都市に移動できます。 このとき、都市の間にあるマルにエージェントを1つずつ置く必要があります。
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他のプレイヤーももちろん同様にします。
着いた先の都市がミッションカードにあればエージェントを置けます。
1手番ずつやってこうなったとして。
手持ちのミッションカードにワルシャワがあるので行きたいところだですが
他のプレイヤーのエージェントが既に置かれているマルに置く場合は、エージェントを2個置く必要があります。
※2人以上のプレイヤーが既に置いている場合も、置く必要があるエージェントはマル1つにつき2個で変わりません。 後から通ると高いコストがかかりますが、とりあえずこれでミッションカードの2つ目の都市にエージェントを置けます。
手番ではスパイを動かす代わりに、新しいミッションカードを1枚取ることもできます。 ミッションカードを取る場合は、ボードの端にオープンになっている4枚の中から選びます。
例えばこれは、ロンドンとワルシャワで2勝利点。
もしワルシャワに着く前の手番でこのミッションカードを取っていたとすると、いっぺんにエージェントを置けます。
ですが、ミッションカードを取るときコストがかかります。
上から1番目と2番目のコストは2、3番目はコスト1です。 必要なコストと同じ数のエージェントを取ったミッションカードの左下に置きます。
一番下に置かれているカードは無料です。
ミッションカードを取ったら、空いたスペースを上から詰めます。
で、一番上のスペースに山札から1枚補充します。
未達成のミッションカードは3枚までしか持つことができません。
ゲームの途中で取ったミッションカードの都市が既に自分のエージェントで繋がっている場合は、スパイを移動させることが出来ます。(都市の間にエージェントを置くことなく)
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■手番でできることまとめ 次のうちどれか1つを選択します。 ・ミッションカードを1枚引く。 ・自分のエージェントのネットワークで繋がっているいずれかの都市から、隣の都市までエージェントを置いてスパイを移動する。 (新しくネットワークに繋がった都市にスパイを移動させる必要があります) ・自分のエージェントのネットワークで繋がっているいずれかの都市にスパイを移動する。 エージェントは15個しか無いので、足りなくなってきます。 ※以下はアテネに着けば、ミッション2枚同時達成という状況です。
新しくエージェントネットワークを広げてアテネに辿り着きたいところですが、手元のエージェントが足りない場合は、ボード上あるいは、ミッションカードの都市の上からエージェントを回収できます。
※ミッションカードを取るときコストとして左下に置いたエージェントは回収できません。 ※コストの支払いとして置いたエージェントは、ミッションを達成するか、あるいは達成を諦めて捨てるときだけ回収できます。 ボードからエージェントを回収するとき、スパイやエージェントのネットワークが分断されてはいけません。 ということで、分断しないようにスパイを一時的に自分のエージェントネットワーク内で行けるいずれかの都市に一時移動させます。 ※これでミッション達成することはできない。ミッションカードの都市にエージェントを置けるのは、手番内で最後に移動した都市だけ。
エージェントを好きなだけ回収します。(ただし、1つのマルに2個置かれているところから回収する場合は2個とも回収しなければならない)
回収したエージェントを使って、イスタンブールまでのネットワークを新しく作ってスパイを移動させることができます。
スパイの一時移動とエージェントの回収は、新しいエージェントネットワークを作るとき手番内で任意に実行できます。 その後の手番で、アテネまで到着できたら・・
2枚同時達成できますが、ここでもエージェントが足りなくなることがあります。
先ほどと同様にボード上から回収することもできますが、 例えば、手元にエージェントが1個だけ残ってたとすると、まずその1個を使って左のミッションを達成。
達成したミッションカードの上に置かれていたエージェントが手元に戻ってきます。
これをすぐに使ってもう1枚のミッションを達成できます。
達成したミッションカードに緑の+アイコンが描かれている場合は、追加でもう1手番できます。
誰かが7枚以上のミッションを達成したら終了フラグが立ちます。
他のプレイヤーは全員、1手番ずつ行ってゲーム終了です。 達成したミッションカードの勝利点と、未達成のミッションカードの都市の上に置かれたエージェント1つにつき1勝利点を合計します。 勝利点がもっとも多いプレイヤーの勝ち。同点の場合は、手番順が後のプレイヤーの勝ちです。 ちなみに裏面(夜)もあります。
夜は、ミッションカードを取るときのコストが高くなってます。
Matthew Dunstan |
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Brett J. Gilbert |
プレイ記
4人プレイ 赤:tomoxさん、オレンジ:タケイさん、茶:フォルテさん、青:たっくんフォルテさん「カード引きます」
うーむ、モナコとイスタンブールが最初のミッションカードと被ってる上に、タダだから良さそう。 全員、1手番目は追加ミッションカード引く。
追加コスト必要だが、流石に3つも目的地が被ってるのは見逃せない。 そろそろ、移動することにする。まずは目的地の中で後々まで残しておくとなんとなく厄介になりそうな気がしたイスタンブールを目指す。
フォルテさん「ワルシャワ着きました」
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こっちもイスタンブールには難なく着いたが、その後が大変そう。
途中で引いたミッションカード達成のために一旦ローマに戻る。
しかし、遠すぎるベルリンまでの道のり。
フォルテさん「2枚達成です」
んー、早いな。 エージェントのやりくりに行き詰まり、モナコで立ち往生するスパイたち。
うーん、仕方ない。今まで構築してきたネットワークを全部破棄してベルリンまでの道を開く。
やっと1枚達成。
tomoxさんは、マドリード〜ロンドン経由の迂回路でベルリンまで到着。
で、次の手番でヘルシンキ到着でミッション3つ達成。
それにしても、真ん中を制圧してるフォルテさんの効率の良さが際立つ。 この後、7枚達成したフォルテさんが26点で勝利!
※この後の写真撮り忘れてしまった。
話題になってるだけあって、良くできてると思う。 とにかく非常に遊びやすい、かつ収束性が良く、ジレンマとか考えどころもしっかりある。 チケットトゥライド とは似てるようで全然違うかな。 ルートを1回作って終わりじゃなくて、それを後々の手番で利用するというのが カイロ と少し似てるなぁと思った。 あと、敢えて チケットトゥライド と比較すると、ルートに先着されたら絶対に通れないってわけじゃなくて、高いコストを払えば後からでも通れるという点が良いなって思う。 通れるけどコストが高い。そこに1つ考えどころが生まれる。 特にゲーム終盤は、一見バカみたいに高コストでもそれが最善だったりすることもありそうだし。 ミッションカードも、良いカードを取れるタイミングで取っておいた方が良いのかルート構築を急いだ方がいいのか。 エージェントも15個しかないので、やりくりが大変。余裕は一切ない。 セットアップの簡易さと遊びやすさ、収束性、適度な重さ、考えどころ。 ゲームの内容としてはもちろん全然違うけど、 王と枢機卿 と似てるところがあるかな。 リプレイ性も高いと思う。 若干、惜しい感じがするのは、ミッションカード達成する時の処理が少し煩雑なところ。 ミッションカードを達成して、手元に返ってきたエージェントはもうその手番では使えない方が良かったんじゃないかなぁ。 正しいプレイをしているか、手番以外のプレイヤーが見てるのがちょっと大変な気がしたので。 カードやボードの上のエージェントを手元に戻すのもそれで1手番にしちゃっても良かったかもと思う。 せっかく色々とテンポのいい感じのデザインになってるのに、その部分だけちょっと面倒に感じてしまった。 でも、全体的には完成度高くて遊びやすく面白いゲームに仕上がってて良いと思う。 2021/12/27JohnnyBet ツイート