たっくんのボードゲーム日記

No.591
シノミリア
συνομιλία
プレイ人数:2
プレイ時間:約20

ルール難易度 ルールはシンプル
日本語化 不要

2人専用ゲームです。
0〜9までのカードとチップ15枚ずつ受け取ります。



チップは表が太陽、裏は月のデザインになってます。


※これでコイントスをしてスタートプレイヤーを決めます。


■ゲームの手順

お互いに手札から1枚選んで伏せて出します。



手番では、チップを1枚出すか、パスするか、カード交換(※後述)のどれかを選びます。

最終的に、場に出されたチップの合計により近い数字カードを出したプレイヤーがラウンドに勝利します。

チップを出したとする。



相手も同様にチップを出したとする。



パスすると何もしないまま相手の手番になります。



パスした直後に相手もパスするとラウンド終了します。



チップを出せば続行です。



チップを出すとき、月の面を上にした場合は相手がパスするとラウンド終了します。



ラウンドが終了したら、お互いのカードをオープンにします。
この場合、チップの合計は6枚なので、出したカードが6と5なら、6を出した方の勝利です。



勝ったプレイヤーは相手からチップを2枚もらいます。
※勝ったプレイヤーの手持ちのチップが0枚の場合は5枚、1枚しか持っていない場合は2枚、さらに追加でもらいます。



場に出された月のチップと同じ枚数のチップを相手からもらいます。
下の場合は1枚です。



最後に場に出されたチップも勝ったプレイヤーが総取りします。



使ったカードは場にオープンにして置きます。


※ただし、9のカードだけは手札に戻ります。

つまり、9以外のカードを出すとどんどん手札が少なくなっていきます。

これで1ラウンド終了。
ラウンドに勝ったプレイヤーが次のスタートプレイヤーになります。

その後のラウンドも同じようにして進めます。

1枚選んで。



伏せて出して。



チップを出したり、パスしたり、



出しているカードは3、しかし場のチップ合計は現在5枚。



こんな時は、カード交換することもできます。
ただし、カード交換は1ラウンドにつき1回だけで、チップ1枚相手に支払う必要があります。




場のチップが9枚になったら強制的にラウンド終了します。



数字が同じ場合は、最後にアクションを行った方が負けます。
※パスはアクションに含まれません。
※チップを出すのと、カード交換はアクションです。



ラウンド終了時にどちらかのプレイヤーがチップが0枚(チップの支払い処理後)か、手札が2枚(9と何か)の場合はゲーム終了です。


手持ちチップが多い方の勝ち。
同数の場合は、最後のラウンドに勝ったプレイヤーの勝ち。





Kengo Ōtsuka

評価・・・

※評価の基準についてはこちら
チップの質は 宝石の煌き と同じかな、適度な重さがあって雰囲気がいい。
そしてゲームの内容も良く出来てる。少なくとも、明らかに気になるような欠点はこれといって見当たらない。
強いて言えば、チップのやりとり周りのルールがもっとシンプルに出来てたら尚良かったかな。
初見だとちょっと把握するのに戸惑う部分がある。まあ、すぐに慣れるけどね。

基本はチップを出す、パスする、カード交換する、の3つの選択肢があるわけだけど、チップを出すのも太陽を出すか月を出すかという2択があるので、実質4択になってる。
パスするのと、月を上にしてチップ出すのは、どちらも「あなたがパスしたらラウンド終わりますよ」と主張している部分は共通してる。
でも実際やってみると、後者の方は支払い額を増やす行為でもあるし、より強い意思表示のように感じる。
これが独特の緊張感を生み出していて、とても面白いと思う。
同時に場のチップ枚数を調整する意味もあるので、場の合計枚数を増やした上でパスするかどうかの決断を迫る選択ができるというのも面白い。
単純にパスするか、月を出すかで、メッセージの伝わり方に結構大きな差がある。

それと、パスはアクションに含まれないという点。これも面白い。
まあ、ちょっと考えれば当たり前かもだけど。

数字が同じなら最後にアクションをした方が負けというルールがあるので、同じ数字を出してると分かったらパスし続けるだけで勝てる。
特に手札に戻ってくる9は出しやすいので、大量のチップを吐き出させるパターンになり得る。
一見地味、でもこれは面白さを支える重要なルールだと思う。

中盤以降は、出せるカードが少なくなってくるので読みが効きやすくなる。
4枚以下くらいになるともう単純な2択みたいな感じになりやすそうだけど、チップの出入りが結構激しいのでその前に決着することがほとんどかと思う。
対戦相手を変えながら5、6回やったけど手札2枚になって終わったパターンは無かった。
※もう少し熟練した人同士ならそうでもないのかな?
手札の枚数の差が有利不利に直結するので、序盤は多少チップ枚数で損しても手札枚数を温存するような戦略もあり得るのかもしれない。
まあ、小さい数字も大きい数字もバランス良く残したくなるので、その心理を突いた読みがあったりと色々と奥深い。

ポーカーとかブラックジャックに似たところがあるかな。
カイジっぽいって話もどこかで聞いたけど、確かにそういう部分もある。
使えるカードが少なくなっていくところは、なんとなく限定ジャンケンっぽい?

万人受けするかどうかは分からないけど、良く出来たゲームであることは間違いないと思う。


2020/01/25


JohnnyBet



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