たっくんのボードゲーム日記

No.479
ポルターファス
Polterfass
プレイ人数:3 - 6
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要

酒場の店主(親プレイヤー)がタル(ダイス)を振ってお酒を提供します。


それ以外のプレイヤーはお客(子プレイヤー)となって、店主が提供する量の範囲内でできるだけたくさんのお酒を注文します。

タル型ダイス


白いタルには数字、茶色のタルにはタルの絵が2つ(2倍を表す)が描かれています


タルをひっくり返すと


9の裏は2、8の裏は3・・という感じになっていて茶色の2倍の目の裏には×が描かれています。


コースター、良い手触りです。


店主はこの上でタルダイスを振ります。

カード。各色0〜7の数字が描かれていて、各プレイヤーは1色選んで手札として持ちます。


このカードを使ってお酒を注文します。

バックのデザイン。






店主はタルをダイスカップに入れてよく振ったら、コースターの上にそっと置きます。



カップを開けて、立っているタルだけが有効です。




茶色のタルの目は、他の白いタルの数字に割り当てて使用します。
×のタルは、割り当てた数字を無効に、タル2つの目は数字を2倍にします。


上記のように、2の目に×を、8の目に2倍を割り当てたすると

7+8×2=23

これが店主が今回提供するお酒の数になる。

他のプレイヤーは、1枚か2枚の注文カードを伏せて出していて、店主が提供するお酒の数が決まったらオープンにします。




️注文の総数 ≦ 提供されるお酒の数 の場合


この場合は、注文に全て応じることができるので、お客(子)は注文通りの数のお酒を勝利点としてもらうことができます。

そして、店主は残ったお酒をもらうことができます。


注文総数の方が提供数より多い場合


この場合は、用意したお酒(勝利点)をすべて店主が独り占めします。
そして、お客の中で最も注文数が大きかったプレイヤーは、その注文数だけ罰点
逆に注文数が最も少なかったプレイヤーは、上記のプレイヤーが喰らった罰点と同じだけの勝利点をもらえます。


店主は、立たなかったタルを再度振り直しすることができるのだけれども、振り直したタルがすべて倒れていたら
お酒の提供に失敗したということで、店主は何ももらえません。


お客は注文通りの勝利点をもらえます。


手順としては、まずラウンドの最初に店主がすべてのタルをダイスカップに入れて振ります。


で、立っているタルを脇によけます。
※このときだけは、すべてのタルが倒れていたらもう一度やり直します。


店主が振ったタルを見て、お客は手札から1〜2枚の注文カードを伏せて出します。



その後、店主は任意の回数タルの振り直しができますが

・振り直したタルが全部倒れてたら強制終了
・白いタルは立っていたら必ず脇によけなければならない(振り直し不可)
・茶色のタルは、立っていても任意で振り直しができる(以前の手番でよけていたものだとしても)


店主が振り直しをしないことを選んだら、立っている茶色のタル(あれば)を任意の数字のタルに割り当てて、お客の注文カードをオープンにします。
※2倍のタルが複数ある場合、それらは別々のタルに割り当てなければならない

で、お酒を提供してお会計(得点計算)します。

店主役は左隣のプレイヤーに交代して次のラウンドに入ります。


これを繰り返して、獲得勝利点の合計が75点に到達したプレイヤーが出たらゲーム終了。





Andreas Schmidt
プレイ記
6人プレイ









1回で振るのをやめるフォルテさん







イズナさん


「もう1回振ってみようかな」


「こんなもんかな」









バーストですね^^;
















評価・・・

※評価の基準についてはこちら
面白い良いアイデアが随所に溢れてて、ダイスの代わりにタルを振って、立つか立たないかで有効・無効を決めるみたいな部分だけでも心踊るものがある。

ゲームが終わってから気付いたのだけれど、茶色のタルの方が白いタルよりもちょっと背が低くて立ちやすく出来てるみたいですね。
タルが少なくなってくると、単純な確率以上にバーストしやすくなるような気がする。
4つ以下くらいになってくるとなかなかタルが立たない^^;

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ルール読み終わった段階では、これはもしかしたら傑作なんじゃないかって思ってたのだけれど、6人プレイで実際やってみると、まあ、たしかに面白いとは思う。

ただ、、あまりにも読みが効かなすぎる。

1.親がダイスをどのくらい振り続けるか分からない
2.親が振り続けたとして実際にどのくらいの目が出るのか分からない(2倍、×のある茶色のタルがあるせいで余計読めない)
3.他のプレイヤーがどのくらいの数字を出してくるか分からない(特に多人数だとそうなんじゃないかと)

親番のプレイヤーは1と2をコントロールできるのでそこそこやりやすいんだけど
1〜3すべてを考慮に入れなければならない子(客)はもうどのくらいの注文数が適正なのかさっぱり見当もつかない。

たぶん親プレイヤーが圧倒的に有利。

そして、その親が30点とか一気に獲得してしまったりするので、ちょっと大味なゲームになってしまいがちな気もする。
逆に言うと、子がもうちょっと優位に立てるようなうまい調整ができればすごく面白いゲームになるんじゃないかと思えるのだけれど。。

とは言っても、現行のルールでも少なくとも破綻はしてないし、そこそこの面白さもあると思う。
でもなー、傑作の予感がしてただけになんかこのまま埋もれてしまうのは惜しいなぁ。。

2015/06/13


JohnnyBet



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