たっくんのボードゲーム日記

No.390
マエストロ
Maestro
プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約40

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要

ボード全景、オーケストラの舞台です。


色々な管弦楽器などが、グループになって描かれています。

こちらは、弦楽器のグループ


第1バイオリン、第2バイオリン、ビオラ、チェロ

こちらはピアノと弦楽器たち


もちろん管楽器グループもあります。

ピアノとサックスだけのグループとかも


その下のグループは、フルート、ビオラ、ハープ

これらの楽器のマス(席)に、演奏者タイルを配置することで勝利点がもらえます。



ちょっと特殊なタイルが2種類ほどあります。



基本的には、マスに描かれている楽器と演奏者タイルの楽器が一致するように置いていきます。


置いたタイル1枚につき5点もらえます。

ただし演奏者タイルを置くには、そのグループに「マエストロ」が置かれていなければなりません。


マエストロだけは、どの楽器マスにも置くことができます。

ただし、マエストロを置けるのは1グループにつき1枚だけ。


こんな感じですね。



マエストロが置かれたグループには演奏家を置けるようになります。



1つのグループを全て埋めることができたら



批評家というコマをもらいます。


批評家を持っていると、手番が回ってくるたびに勝利点がもらえます。

その後、他のプレイヤーが同様にグループを埋めることに成功したら
批評家コマはそのプレイヤーに渡します。

拍手喝采のタイルは引いたらすぐにボードの下部に置いていきます。





これが全部埋まったらゲーム終了します。

これは個人ボード(音楽事務所)。



演奏家は、いったん雇って(個人ボードにタイルを置いて)からでないと
オーケストラの舞台に送り込むことはできません。


手番では最初に
1.事務所から音楽家をオーケストラに派遣して勝利点をもらう


一度に置ける演奏家タイルの枚数に上限はありませんが
1回の手番で複数のグループに対して演奏家を置くことはできません。




この場合なら4枚置いたので、5点×4=20点もらえます。



※1枚も演奏家が置かれていないグループを1度に全部埋めることが出来た場合は、置いたタイル1つにつき10点もらえます(通常は5点)


これなら10点×2で20点

このとき、他のプレイヤーの事務所の上段(1〜5のマス)に置かれている演奏家タイルがあれば、それも利用することができる。



上の段に置かれている他のプレイヤーの事務所所属の演奏家は、自分の手番で横取りしてオーケストラへ派遣できる。



それに対して、事務所の下の段に置かれた演奏家は専属契約で、そのプレイヤーしか派遣することができません。



もちろん、同時に自分の事務所からも派遣できる ※ただし、ボード上の複数のグループにいっぺんには置けない

次に
2.山から演奏家タイルを1〜3枚引いて自分の事務所に置く



引いたタイルは事務所内のどこに置いても良いのですが
一度置いたら、移動不可

さらに、ゲーム終了時に事務所に残っている演奏家はマイナス点になってしまいます。

置いたマスに書かれた数字が喰らうマイナス点になります。


もし、この状態でゲーム終了してしまったとすると
−5点 −7点 −8点 −10点 = −30点

下の段は、マイナス点が大きい。


事務所に置くとき

直接的なリスクは小さいけれど、他のプレイヤーに利用されるかもしれない上段に置くか
高い代償を払うリスクを背負って、自分だけが派遣できるように下段に置くか

それとも、タイルを山から引いて事務所に置くとき、2枚とか1枚だけにしておくか
※最低でも1枚は引かなければならない



ちなみに、演奏家のタイル山が無くなった場合もゲーム終了です。





Hoffman, Rudi
プレイ記
3人プレイ



とりあえず、最初は演奏家を雇うところからスタート



イズナさん「うーん・・」



お、トロンボーンが1のところに置かれてるw



ぐっさん「じゃあ、これで15点」



俺は、ピアノの人を引いたのでマエストロと一緒に置いてこれで20点 & 批評家ゲット












ただ1枚のホルン。引いたもん勝ちの状態。



そろそろ置かないと、、


仮に、今ゲーム終了してしまうとものすごいマイナスを喰らってしまう。

第1バイオリン、2枚もイランなー

まてよ、チェロだろ、第1バイオリンだろ、マエストロだろ・・




ぐっさんの事務所の公開場所に置かれてたビオラの人を拾ってきて、これでまた一発ツモボーナス!



















評価・・・

※評価の基準についてはこちら
エッセンの新作もいいけど、こういう古いゲームもいいんだよね。
中途半端なプレイ記になっちゃったけど、ゲーム大賞ノミネート作に相応しい面白さがあると思う。

絵もかわいい感じで愛嬌があって、すごく素朴な雰囲気。

でも、ゲーム自体はそんなにゆるゆるした感じではなくて、見た目の印象よりもシビアな感じ。
というのも、事務所の10のマスに置いた演奏家の席が他のプレイヤーにマエストロで潰されてしまったりすると
でかいマイナスを喰らってしまうので、リスクを避けるならマイナスの小さい上段に置いた方がいいんだけど
でもそうすると今度は、いいように利用されてしまう。そのジレンマが面白い。

ただ、演奏家タイルの引き運が若干強めではある。
特にマエストロを引けないと話にならない感があるので、事務所にマエストロが置かれている状態で
マエストロをもう1枚引いたら、それは即座にメインボードに置く、というバリアントを適用した方が良さそう。

あと批評家の、手番が回ってくるたびに10点もらえるというのも強力過ぎる感じなので、こちらも
10点じゃなくて、プレイ人数+1点くらいが良いようではある。

テーマ的にもシステム的にもショーマネージャーと被るところが多い印象なのだけれど
リソースマネジメント的な面白さとしては、ショーマネージャーの方が良く出来てるかも。

ただ、 こちらの方がより手軽にシンプルなジレンマを楽しめるのでトータルでどちらが良いのかと言われると一長一短かな、という感じ。

ショーマネージャーだって運に支配されている部分は決して少なくは無いし。

個人的には強いてどっちかというと、マエストロのコンパクトな遊びやすさが好きかな。

ほのぼのしたイラストも良い感じだし。


2013/12/05


JohnnyBet



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