たっくんのボードゲーム日記

No.350
グレンモア
Glen More
プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約60

ルール難易度 ちょっと複雑かな・・
日本語化 特別な地カード13枚は日本語化した方がいい



様々な「素材」を集めて、それを元に勝利点を獲得していくゲームです。


素材には色々な種類があります。


この黒いミープルは「一族のコマ」と言います。


使い方は後ほど・・


勝利点チップ。お金もあります。


お金は素材の売買に使用します。


さて、素材や勝利点はこういうタイルを獲得して配置することで獲得します。




タイルがもたらす効果は、タイルの下部のアイコンで示されています。


このタイルなら緑のキューブ(木)を獲得できます。


獲得にコストが必要なタイルもあります。


例えばこのタイルは、獲得するのに緑のキューブを1つ必要とします。

ちなみに、このタイルの効果は茶色と白のキューブ1つずつ(牛と羊)を
5勝利点に交換できるというもの。


このタイルは獲得するのに、指定された3つのキューブが必要。


下部にはアイコンがいくつか描かれているのだが

・中央に描かれているのは、「発動」したときの効果
・右下に描かれているのは、「配置」したときの効果


「発動」に関しては後述するとして、とりあえず「配置」というのは
タイルを置いたときだけ得られる効果のこと。1回こっきりの効果。


まず最初に、1人1枚ずつDorf(村)タイルを受け取って自分の前に配置します。


このタイルの上下左右には、「道」と「川」があります。


まあ、とりあえずタイルの右下に一族のコマのアイコンが描かれているので
タイルを配置したら、一族のコマを1つタイルの上に置きます。


このタイルはゲームの準備段階で配置するので、一族のコマも最初に置きます。


さて、ゲームボード。かなりシンプルな小さめのボードです。




ボード上の14マスに、タイルとプレイヤーのコマを並べます。


そして、どのプレイ人数でも必ず1マス空けておきます。

空きマスを作る意味は、空きマスの左のマスが最後尾で
右のマスが先頭のマスというのを明確にするためで

手番は最後尾にコマを置いているプレイヤーに回ってきます


なのでこの場合、赤のプレイヤーに手番が回ってきます。


コマを取って、欲しいタイルの場所まで移動させて


タイルをゲットします



最後尾に居る限り、連続で手番が回ってくることもあります。

最後尾のコマの後ろになってしまったタイルは捨て札にして
新しいタイルを引いてマスを埋めます。


獲得したタイルは、最初に配置した村タイルに隣接するように配置するのだが


川または道がつながるように置かなければならない。


それ以降は、川と道を途切れさせないように辺で接するように
タイルを配置していきます。


重要:
これ以降「隣接」という単語が出てきたら「斜め(角)で接している」というのも可



まあ、そんな感じでタイルをくっつけて配置していくのだが


タイルを配置すると、配置したタイルと隣接しているタイルが「発動」します。

つまり、それぞれのタイルの中央下部の効果が発揮されます。


なのでこの場合、とりあえず上のタイルと下のタイルは
それぞれ、資源を産出します。(産出した資源はタイルの上に置く)


※配置したタイルも発動するので、写真右の黄色いタイルも資源を産出します



それで、真ん中のタイルの効果なのだが


一族のコマを隣接するタイルへ1マス移動させることができる。


ところで、一族のコマって何の役に立つの?という話だが


タイルの配置ルールにはもう1つ重要なルールがあって

タイルを配置する場所に隣接するタイルに一族のコマがなければならない

つまり、一族のコマが無いとタイルが置けないのである。

タイルの配置ルールまとめ ①辺で接するように置かなければならない ②川や道を途切れさせてはいけない ③隣接するタイルに一族コマが必要
例えば、こんな感じで茶色のタイルを配置したとすると 隣接する黄色2枚と灰色1枚のタイルが発動する とりあえず、黄色のタイルはそれぞれ資源を産出。 灰色のタイルの発動効果で、一族コマを1マス動かせるので こんな風に動かしてみる。 川や道が描かれていないタイルは、もちろん川や道が無いところに置きます。 ちなみに、1つのタイルの上に置くことのできる資源は3つまで。 配置にコストが必要なタイルの場合は、ここから必要な資源を取って支払います。 ※このときは、どのタイルの上からでも資源を持ってきて使うことができる 必要な資源が足りなければ、手番中ならいつでも買うことができます。 ボード中央の各資源に対応したマルの上に必要なコインを置いて ストックから資源を1つゲットできます マルの中の数字が価格。1~3まで変動します。 3つのマルが全部埋まってしまったら もうそれ以上、その資源を買うことはできなくなります。 逆にボード上にコインが置いてあれば、その資源を売ることができます。 コインがボード上から無くなってしまったら、その資源を売ることはできなくなります。 ところで、一族コマの移動に関する補足。 一族コマを1マス移動させる代わりに、手元に持ってくることができます。 こうして、持ってきた一族コマは「キャプテン」と呼ばれ 決算時に勝利点をもたらしてくれるのだが 最低でも1つは一族コマがタイルの上になければならない。 ※そうじゃないと、タイルを配置できなくなってしまうので さて、タイルの中には配置時の効果として 「特別な地」というカードを獲得できるものがあります。 特別な地は全部で13枚 指定された色のタイル1枚毎に勝利点をもらえるものや 資源を追加で獲得できるもの コインを獲得できるもの 任意のタイミングで好きなタイルを1枚、発動できるものなどがある。 効果としては、どれもこれも非常に強力。 *** ■決算 タイルの裏には番号がついていて、番号毎に分けて山にしておきます。 ゲーム中はタイルは番号順に使用していくのだが 1つのタイル山が無くなる(ボードに置かれる)と決算になります。 ※0のタイルは最初からボードに並べるので、決算は全部で3回 キャプテン、ウィスキー樽、特別な地 これら3つの要素について、決算時に保有している数に従って 勝利点がもらえます。 ※ゲーム終了時(3回目の決算時)には、特別な地の効果による得点も加算されます 勝利点の計算方法は 自分の持っている数 - 持っている数が一番少ないプレイヤーの保有数 で決まります。 こんな感じ 例えば、ウィスキー樽を自分は4つ持っているとすると ウィスキー樽を1つも持っていないプレイヤーが居れば 最少プレイヤーとの差は4なので、5点もらえます。 キャプテンや特別な地も同様に計算します。 ※特別な地の効果で、キャプテンの数を増やせる場合はそれも考慮にいれる。 そして3回目の決算(ゲーム終了時)のみ、次の要素も計算します。 ・特別な地の効果で勝利点がもらえる場合は加算する ・コイン1枚につき1勝利点 そして、各自置いたタイルの枚数を数えます。 最も置いたタイル数が少ないプレイヤーと比べて ・置いたタイルが1枚多いごとにマイナス3点 たとえば、最少のプレイヤーが14枚だった場合 16枚置いているプレイヤーは (16-14) × -3 = -6点 となります。 最も勝利点を獲得したプレイヤーの勝ち
Cramer, Matthias
プレイ記
イズナさんと2人プレイ


俺は緑


とりあえずのところは、資源を確保せねば




茶色い資源もゲット




イズナさんも大体似たような状況




と、このへんで俺は酉の市をゲット


獲得したリソースを売っぱらって勝利点にする


さらにその後、今度は肉屋で荒稼ぎ。




村タイル1枚で3勝利点を獲得できる特別な地のタイルを手に入れた。
あの村も欲しかったんだけど


ノンプレイヤーのサイコロに持っていかれてしまった。


酉の市や肉屋の有効性を察知したイズナさん。


ウィスキーの醸造を中断してリソースの売却を開始してきた。

それに対して、俺はウィスキー1個も持ってないんだよな・・


白のリソース生産を放置していたことに気付いて茶色と一緒に再生産開始




あの酉の市が欲しい


リソース5つ(5種類)で12勝利点にできる。

しかしもう大詰め、手番数が足りないか


■結果
勝利:イズナさん 負け:たっくん


発動するだけで勝利点を生み出すタイルを3つも取られたのが痛かったかな。。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら
コンポーネントの種類がけっこう多めで、言語依存はあるし
得点計算や特殊効果もそれほどシンプルには出来てない。

手番内でやることやれることも多めなので、切れ味の良さもそれほど感じない。

まあ、そのへんはaleaらしいっちゃらしいんだけど^^;

ルールブック読んでみても、なんだかめんどくさそうなゲームという印象で
なかなかプレイするに至らなかったんだけど、でも実際やってみるとそこまでややこしくは無かったかな。

少し慣れてくれば加速度的に面白くなってくる。

ゲーム慣れしてない人にはちょっと勧めづらい感じだけど
でも逆にプエルトリコとかが大好きという人には是非やってみて欲しいなこれ。

テーベの東なんかと同じ、一番後ろのプレイヤーに手番が回ってくるというシステムが非常に良く生きてる。
しかもこのゲームの魅力はそれだけじゃない。
タイル獲得~配置・発動して何を獲得するのか考えるのもとても面白いし、リソースはお金で売り買いすることもできる。
しかも相場システムまで持っていてこれも面白い。
一族コマや道、川による配置制限も秀逸。

普通ここまでやってしまうとやり過ぎな感じになってしまうことも多いような気がするけど
このゲームの場合、そういうたくさんの面白い要素がトータルで非常にバランス良く噛み合ってる。

基本的に、シンプルだけど奥深いシステムが好みということが多いんだけど
対照的などっさり感のあるゲームを高く評価するのは結構久しぶりだなぁ。

これだけ要素が多いと、何かしら余計なものを感じてしまうことが多いんだけれど
そういうのがほとんどと言っていいくらい無かった。


初心者には少々とっつきが良くない部分があるかもしれないけど、でもちょっとクセになる面白さがある。

もう言うまでも無くとても高い完成度。


あまりに面白かったので、プレイに集中してしまってプレイ記用にロクな写真が撮れなかったのが残念だったので
次回はもうちょっとマシなリプレイにしたいw

2013/02/18


JohnnyBet



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