No.578
フランチャイズ
Franchise
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プレイ人数:2 - 5人
プレイ時間:約100分
プレイ時間:約100分
ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要
ボード全景、アメリカが舞台です。各都市には丸いタイルが置かれていて、真ん中の数字は点数です。
ニューヨークとかシカゴなどの大都市は点数が高いです。
中央付近は3〜5点くらいの中堅級の都市が並んでいます。
点数の周りのマスに、各プレイヤーはフランチャイズ店(コマ)を置いていきます。
もちろん他のプレイヤーもどんどん出店してきます。
過半数を占めることができたら、真ん中の点数をもらえます。 ニューヨークの場合はフランチャイズ店を置けるスペースが8個あるので、5個以上出店したら8点もらえます。
2位以下に点数はありません。 得点をもらったプレイヤーは丸タイルを取り除き、自分のフランチャイズ店は1個だけ残して残りは手元に戻します。
得点をもらえなかったプレイヤーのフランチャイズ店はそのまま残ります。 残ったフランチャイズ店コマの個数でエリア単位でもらえる点数が決まります。 各エリアの都市が全て得点計算されたら、そのエリアの得点計算が行われます。
上の写真のエリアは、ニューヨーク以外にもう1つ都市(ピッツバーグ)があります。 ということでこの後、ピッツバーグの得点計算が行われたらエリアの得点計算も行われます。 もらえる点数は、そのエリアに置かれているフランチャイズ店がもっとも多いプレイヤーが6点、2位が5点、それ以外で少なくともそのエリアに1つ以上フランチャイズ店を置いているプレイヤーは4点です。
「1ST」のところには、そのエリアで最初に得点計算された都市で得点を得たプレイヤーがコマを1つ手元から置きます。 ※エリアの得点計算をするときに同点だった場合、1STにコマを置いているプレイヤーが優先(上の順位)されます。 ピッツバーグは空きマスが2つしかありません。 赤のプレイヤーと青のプレイヤーが1つずつ置くと、どちらも過半数にならず、置いた数も同数です。
この場合はその都市に先にコマを置いたプレイヤーが優先されます。 それと、トップだけど過半数を取れなかった場合はもらえる点数が半分(端数切り捨て)になります。 いずれにしても都市から点数をもらえるのは誰か1人だけです。 ということで上の写真の場合、赤のプレイヤーが1点もらえます。 これでピッツバーグも丸タイルが取り除かれて、エリアの得点計算が行われます。 このエリアでは赤と青が2個ずつで同数トップですが、1STに赤のコマがあるので赤のプレイヤーが1位です。
ということで、赤が6点、青が5点、黒が4点もらえます。
エリアの得点タイルは、ボード左下のスペースに置かれます。
このスペースにも点数が書かれていて、これは手番プレイヤーが獲得します。
赤いバックのスペースに得点タイルが置かれたら、その手番でゲーム終了です。 さて、話は最初のセットアップに戻ります。 スタートプレイヤーを決めたら、手番順に応じた初期資金をもらいます。 それで、スタートプレイヤーの右隣から反時計回りに、町(得点タイルが置かれていないところ)を1つ選んで最初のフランチャイズ店を置きます。
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手番が来たら、自分のフランチャイズ店が置かれている都市や町にポーンを置きます。 ※ポーンを置く前に、収入があるのですがそれは後ほど
置いたポーンを、道で隣接する隣の町や都市に移動させるのですが、道の種類によってお金がかかります。
リトルロックからカンザスシティに行くなら$1です。
手番が終わったら、ポーンを取って手元に戻し、その都市にフランチャイズ店を1店出店します。※このときにお金はかからない
これで1手番終了。 収入 手番の最初に、「少なくとも自分が1つ以上フランチャイズ店を置いている都市の、空きマスを合計します」 下の場合だと、赤のプレイヤーはカンザスシティにコマを1つ置いていて、空きマスの数は4。
その合計数を収入チャートに照らし合わせて、お金をもらいます。 4なら、 2 - 5 なので、もらえるのは$2です。
ちなみに収入チャートは人数別に用意されています。
とりあえず、4人プレイで4なら$2、手番の最初にもらいます。
次にポーンを置きますが、自分のフランチャイズ店が置いてある都市か町ならどこにでも置けます。
それで移動するのですが、ちょっと制限があって ・自分のフランチャイズ店がまだ1つも置かれていない町や都市にしか移動できない。 ・得点化された都市や、コマが既に置かれている町には移動できない。 ・必ず隣の町や都市でなくてはならない。(2つとか3つ先の都市や町には行けない) ということでリトルロックにポーンを置くと、カンザスシティには進出済みなので移動不可。 ヒューストンはリトルロックの隣の都市で、空きスペースがあり、かつまだ出店してないので移動できます。
↑移動料金($1)を払ってヒューストンへ移動。 このときに、既に出店済みの都市については、$1払うと追加で出店できます。
複数の都市に出店済みの場合は、追加で出店するかどうか都市単位で選択できます。 ただし、1つの都市にいっぺんに2つ出店することはできません。 ボーナスタイル 1人4枚ずつボーナスタイルがセットアップ時に配られます。 1手番につき1枚まで任意で使うことができますが、使わずにゲーム終了すると1枚につき4点もらえます。
ボーナスタイルを使うと、次の3つの中から好きな効果を1つ選択できます。 ・$10もらう ・出店済みの都市にフランチャイズ店を追加するとき、もう1つの都市に2個目のコマを無料で置ける。
・ピンクのポーンを使って(この手番だけ自分のポーンとして使える)、2つの都市に新規出店できる。
ゲーム終了時に最も点数を獲得したプレイヤーの勝ち。 終了時に以下の点数がもらえます。 ・町に置いたフランチャイズ店1つにつき1点 ・所持金$3ごとに1点 ・使ってないボーナスタイル1枚につき4点
Conrad, Christwart |
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プレイ記
イズナさん、タケイさんと3人プレイ※3人プレイの場合、使わないエリアが3つあってノンプレイヤーのコマを予め置いておきます。 初期配置、この時点ですでに悩ましい。
フロリダはエリアでトップ取れた時の点数がけっこう大きい上に、外からの進入路がけっこう限られてる。 でも逆に言うと、外に出にくいということでもあるのでうーん、、 やっぱり最初は真ん中あたりから始めるのがいいかなー まずは収入を確保すべく、都市に1個ずつ置いていく。
タケイさんは、まずフロリダ脱出w タケイさん「うーん、こっちかなー」
ヒューストンに割って入って来られた。 イズナさんはニューヨーク付近。
こちらは、西の方を開拓。これでとりあえず、資金源を確保。
フロリダまわりからなかなか外に出られず、資金難に苦しむタケイさん。
イズナさんは大都市ニューヨークへ。
できれば絡みたいけど、ちょっと遠い(ルートが高い) イズナさん「ここ置きます」
3個スペースの都市は2つで過半数なので効率いいかも。 それぞれのエリアで綺麗に勢力圏が分かれた感じ。魏と呉と蜀みたいな。
ワシントンまで来たけど、ニューヨークに繋がってないし・・
ニューヨークが遠いなぁ イズナさんが西側のエリアに進出してきた。
少し考え込む。ここは都市で得点取ってもエリアの勢力争いでも有利なのは変わらないし、点数取っとこうかな。
シカゴが得点化。ここは取られてもしょうがないかな・
その後も比較的大きい都市を次々とイズナさんが得点化。
でもこっちも、この辺を得点にできれば追いつけるはず。
エリアの得点に絡みたいのでニューヨークにできれば1個置きたい。でも遠過ぎる・・
ニューヨーク届くけど、$5か・・・
イズナさん「タイル使って2個置きます」 しまった、黄色のエリアトップ取られたー
終了、イズナさんの勝ち。エリアの得点化で伸ばせなかったのが痛かったな。
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イラストは胡椒袋の方が味があって良いんだけど、なんとなくゲームとしてはこっちの方が好きかな。 エリアのマジョリティ争いがあることで、コマを1個しか置けない町の価値が上がって安く移動するための拠点と言う以外の意味合いが出てきて面白くなってると思う。 主に以下の点でお金まわりのシステムが遊びやすいように改善されているのもgood。 ・プレイ人数別の収入チャートが用意されていることで、収入金額計算時の掛け算が不要。 ・人数別の掛け算のベースになる金額を把握することも不要。 ・扱う額面がコンパクトに収まって扱いやすくなった。 ・空きマスに数字が振られて、数えやすくなった。 これ、胡椒袋よりもかなりプレイしやすくなっていると思う。 まあスッキリ解決とまではいかないけど、でもこれがこのゲームの特徴的なシステムなので、多少面倒でも無くすわけにはいかないと思いますが。 色々ルールが変更されたり追加されているけど、どれも蛇足感は無くて良いと思う。 都市単位でマジョリティを取るためにコマを置いていくと、収入が減ってしまうジレンマは胡椒袋から継承しつつ良くブラッシュアップできてますね。 ただ、都市で点数取るとエリアで最多を取りにくくなるのは、なんかもどかしい。 もちろん悩ましい要素ではあるし面白いと思うけど、点数を取るとその点数を稼ぐための勢力が削られてしまうのは、うーん。。 勢力を伸ばすと収入が減るというのが既にあるので、追加されたエリアマジョリティの部分は相乗効果で点数が伸びる的なシステムだったら尚良かったな。JohnnyBet ツイート
追加要素や変更点はそれぞれ良く機能してるものの、あまり斬新さは無くてちょっと地味な印象。 ※胡椒袋はもっと地味なプレイ感だったけど。 運要素が無くて逆転要素に乏しい割に長めのプレイ時間だからかもしれない。 でも、「次はこうしてみたい」とか「あの手は失敗だったかも」とか「これはうまくいったとか」とか、そういうのは十分感じられるし面白いゲームではあると思う。 なんかこう、もう少しうまいルールの纏め方がありそうな気がするんですけどね。 2019/04/07