たっくんのボードゲーム日記

No.181
禁断の島
Forbidden Island
プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 まぁ不要かな。島タイルは外国語表記だけど問題なし



沈みゆく島から4つの財宝を獲得して脱出するという協力ゲーム。


こういう地形タイルが24枚あって、これを並べて島を構成します。
裏返すと青白い絵柄になっていて、島が水に沈み始めたことが表現されている。 こんな感じで並べて、探索と脱出の舞台となる島になる。 これが獲得を目指す4つのお宝。 左から、「風の像」「海の聖杯」「炎のクリスタル」「大地の石」 これらのお宝は、左下にお宝の絵が描かれたタイル(2枚ずつある)の上でのみ入手できる。 さて、これらのお宝を入手するには財宝カードというのを集める必要があって。 手番ごとに2枚ずつ引きます。ゲームスタート時も2枚 ※ただし、1人5枚までしか持てなくて6枚以上になった場合は捨てなければならない この財宝カードを4枚集めて、、 財宝の絵が描いてあるタイルの上へ移動して めでたく財宝をゲットできる。 しかし、そんな探索をしている間に島は沈んでいくわけで 浸水カードというのがあって 島タイルと同じ絵が描かれている ゲームスタート時には、これを6枚めくって対応する島タイルを 青白い面にひっくり返します。 つまり、島がすでに沈み始めた状態から始まる。。 こんな感じかな。 沈み始めた(青白い面)タイルの上にも移動することができます。 しかし、各プレイヤーの手番の最後に必ずこの浸水カードをめくらなければならず もちろん、対応する島タイルをひっくり返して青白い面にしなければならないのだが めくられたカードに対応するタイルがすでに沈み始めていた場合は そのタイルを取り除かなければならない。 もしそのタイルの上にプレイヤーのコマが乗っていた場合は 隣接するタイルに泳いで渡ります。 このとき、隣接する島タイルが無い場合はゲームオーバーになってしまう。 ※例外アリ さて、手番でできることは 1.上下左右の島タイルに移動する 2.沈み始めた島タイルを復旧する ※自分のコマが乗っているタイルと、その上下左右のタイルのみ 3.財宝カードを渡す ※自分のコマと、渡す相手プレイヤーのコマが同じタイルの上にいるときのみ 基本的には、この3つのアクションを合計3回まで実行することができる。 それと 4.財宝を手に入れる これは、同じ財宝カードを4枚集めた上で指定されたタイルの上にいるときのみ とることのできるアクション。 みごと島が沈んで身動き取れなくなる前に4つの財宝を手に入れることができたら 「愚か者の地」のヘリポートを目指して脱出できればクリア! しかし、、手番ごとに引く2枚の財宝カードの中には、、 Water Rise!というカードが混じっていて これがめくられてしまったら 水位メーターを1つ上に上げます。 これは何なのかというと まず、これが一番上のドクロのところまで上がってしまったらゲームオーバー。 そしてメーターに書かれている数字が、手番ごとにめくらなければならない 浸水カードの枚数を表している。 つまり、序盤は2枚ずつめくるのだが、Water Rise!が出てくると 3枚、4枚と増えていって島が沈むスピードがアップしてしまう。 プレイヤー側にも、これに対抗する手段があって 各プレイヤーは1人1枚、「役割カード」を受け取ります 役割にはそれぞれ特殊能力があり ダイバー:1アクションで島タイルが取り除かれたスペースを移動できる      (必ずタイルの上で移動を終了する) エンジニア:1アクションで2枚のタイルを復旧できる 探検家:上下左右だけでなく「斜め」のタイルに移動したり、復旧したりできる メッセンジャー:1アクションで、他のタイルの上にいるプレイヤーに財宝カードを渡せる ナビゲーター:1アクションで、他の隣接しているプレイヤーのコマを2タイルまで移動させられる パイロット:1手番で1度だけ、任意のタイルへ移動できる こんな感じ。 これらの特殊能力をフルに活用して、島が沈む前に財宝を盗掘?してオサラバしよう(笑
Leacock, Matt

評価・・・

※評価の基準についてはこちら
基本的なルールはパンデミックそのもの。
こちらの方が簡易的にプレイすることができるという印象だ。

しかし、実際やってみると・・「ん?なんか簡単すぎない?」

パラパラとルールを読み直してみる。
うん、間違ってない。

パンデミックで味わえた、あの緊張感がまったく感じられない。
気軽にプレイできる代わりに重要な部分までカットされてしまった気がする。

それは、アウトブレイクの連鎖。

つまり、パンデミックで言うところの「病原体コマを置く」というのは
本作では「島タイルが沈む」という風に置き換えられているのだが

ある島タイルが沈み始めても、それが連鎖的に影響を及ぼすことがないというのが
この緊張感の無さを生み出してしまった最大の原因のように思う。

そしてテーマも、全世界をウィルスや細菌の脅威から救うという
壮大なものから、小さな島から財宝をさらっておさらばするという
なんともコソ泥っぽい、みみっちいテーマになってしまった。

こういう協力ゲーは雰囲気が大事であると思うので、システムもさることながら
全員で同じ話題に没頭できるようなテーマ性が一層重要ではないだろうか。

でもコンポーネント類は、なかなか秀逸。
タイルもカードも良く作りこまれているので、これでテーマがバッチリだったらなぁ。。
正直、パンデミックのコンポーネントはちょっとイマイチだったので。
ちなみにドイツ版と英語版ではちょっとコンポーネントが違っているようだ。

プレイする前はBくらいかな?と予想していたのだが、これはCでもちょっと甘い感じ。
さすがにDは酷評過ぎる気がするので一応Cをつけたのだが
まぁ、少なくとも文句無くCですという感じでは無いな。。

何もかもパンデミックを削って作ったという感じで、1つとして良い要素が足された気がしない。

んー、イマイチ。


JohnnyBet



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