たっくんのボードゲーム日記

No.239
トレド
Toledo
プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約40

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要



ボード全景

各プレイヤーは大聖堂(スタート)を出発してアルカサール城(ゴール)を目指します。



ゴールへ向かうコースは3段に分かれていて、一番下が
真ん中が、一番上が。
ボード上ではあまり目立つように描かれていないのだが、この数字がちょっと重要。


ゴールに向かう途中で刀剣を作って、アルカサール城に納めます。
より価値の高い刀剣を多く納めたプレイヤーの勝ちです。


コマは1人5個ずつ使います。




刀剣タイル。書かれている数字が勝利点になります。



刀剣を作るには材料が必要で、金属(メタル)と宝石。
宝石を使った刀剣は、より価値が高くなります。


宝石コマとメタルタイル。とりあえずこれらを集めます。
たとえば、左の剣はメタルタイル3枚で作ることができて、勝利点は5。
宝石4つ、メタル4つで作られる最高級の刀剣は15勝利点になる。 さて、ではどうやって材料を手に入れたり それを材料にして刀剣を作ったりするかであるが。。 こういう4種類×2=8枚のタイルが最初に配られる。 タイルに描かれている○の数に違いがあるのは後述します。 4種類のうち3種類が刀剣製作に関するもので 一番右が「宝石の入手」、真ん中が「メタルの入手」 そして一番左が「刀剣の製作」となっている。 このタイルを手番で、コース上の好きなところに配置していきます。 当然、他のプレイヤーも配置する。 このタイルの上に、コマを移動させるとそのタイルの効果を使用できる。 この場合なら、メタルタイルを獲得できる。 コマの移動には、こういうカードを使う。 数字は1~6までで、最初に5枚配られます。 これが移動のためのカードであり、同時にお金の役割も果たす。 たとえば1のカードをプレイすれば 1マス進めることができる。 で、移動先のタイルの効果を使用した後 同じ数字のカードのみ連続でプレイできる。 というわけで、この場合ならさらに1歩進めることができる。 最初と同様に移動先のタイルの効果を使用できるのだが 他のプレイヤーのタイルの場合は使用料を払わなければならない。 というわけで、この場合は赤のタイルなので赤のプレイヤーに使用料を払います。 金額は、最初にちょっと書いた数字で決まります。 つまり、一番下の段に置かれたタイルなら1金、真ん中なら3金 そして一番上なら5金を払います。 なので赤プレイヤーに支払うのだが、このときお釣りは出ない 必要なのは1金だが、1金のカードを持ってなければそれより 大きい金額のカードを払わなければならない。 ボード上に初めから描かれている施設もあって、たとえばここは酒場。 ここに止まるとカードを3枚引けるのだが、その前に前述の料金を銀行に払います。 曲がり角を曲がると料金が値上がりになる。 さて、うまいこと材料を手に入れて刀剣を作ることが出来たら、刀剣タイルを受け取ります。 で、自分のコマがアルカサール城に到着したら 獲得した刀剣タイルをコマの下に置きます。 最初に書いたようにこれがもらえる勝利点になる。 ※城に納めることができなかった剣の勝利点は半分(端数切捨て) 手番でできることを整理すると 1.カードを2枚引く 2.(同じ数字の)カードをプレイできる限りプレイしてコマ(複数可)を動かす 3.自分のタイルを1枚、コース上の好きな場所に置く 4.コマを1つ大聖堂(スタート地点)に戻す この4つの選択肢の中から1つ選びます。 ところで、4種類目のタイルの効果なのだが 決闘タイル(茶、黄、紫)および、移動タイルのうち 好きな1枚を獲得できる。 これらは同じものを2枚獲得することはできず、上限は3枚まで。 4枚目を獲得するときは、1枚捨てなければならない。 まず移動タイルに関してだが、これを持っていると コマの移動を選択したときの同じカードの連続プレイで 1枚だけ、最初にプレイしたカードと違う数字のカードをプレイできる。 強力なタイルなので、これを最後まで持っていると勝利点-2 決闘タイルは、次のような場合に使う タイルの○印は、そのタイルに止まることができるコマの数となっていて 定員オーバーの場合は決闘をしなければならない。 決闘に負けたコマは大聖堂に戻されてしまいます。 この場合は、緑のコマがいるところに黄のコマがあとからやってきたところ。 緑が防御側、黄が攻撃側になります。 決闘になったら、山札のカードを上から1枚めくります で、カードの下部に絵が描かれていて、これで勝敗を決めます。 剣を突き出しているのが攻撃側、構えているのが防御側で 色が付いている方の勝ち つまり、この場合防御側がまず1勝となる。 さらにカードをめくります 今度も、防御側の人に色が付いているので通常はこれで防御側の2勝となるのだが 絵の背景と同じ色の このタイルを持っていると、そのタイルを持っている方が優先的に勝ちになる。 こんな感じで先に2勝した方が決闘に勝利して、負けたほうのコマは大聖堂に戻されてしまう。 誰か1人のプレイヤーのコマが3つゴールしたら そのプレイヤー以外あと1回ずつ手番をやってゲーム終了。 城に納めることができた剣は、タイルの数字そのまま、手元に持ったままの剣は半分(端数切捨て) の勝利点をもらえます。 宝石は2個につき1勝利点になります。 もっとも勝利点を獲得したプレイヤーの勝ち。
Wallace, Martin
プレイ記


ルフィくんと対戦


俺の手札は6が多いな


最初は定石どおり、タイルをコースに置いていく


ルフィくんが赤で、俺が緑


俺のとりあえずの方針は、6マスおきにタイルを置いていくこと


なぜなら、手札に6がいっぱいなので途中の酒場で手札を補充しながら
効率よくカード、メタルや宝石をゲットできるからだ。


次の手番、予定通り材料を手に入れながらここまで一気にコマを進める




ルフィくんは1歩ずつ、という感じ。




とりあえずのところこんな状況


俺は、自分のタイルを3マスおきに展開。
6か3が複数枚あれば効率よくいけるように。


おっと忘れちゃいけない「移動タイル」


しかし、ふと思う。
俺は3の倍数で効率よく進められるようにタイルを配置したけど・・
移動タイルを使うとそのコースから外れることになっちゃうな。

ちょっと失敗したかも。


ルフィくんが宝石、メタル4つずつ揃えて勝利点15の最高級の剣を作る準備が整う




そんなものを持ってこられては堪らないので


15の剣が来る前に、さっさとゴール。

勝利!

所要時間30分


2回目の方が断然面白かったんだけど、写真撮ってなくて。。
そのうちまた再プレイして、プレイ記を追記しよう。



■後日再プレイ

ここまで俺の2人プレイの勝率は100%

ルフィくん(赤)、相棒(黄)、俺(緑)で今日は初めての3人プレイ




まー、とりあえずはメタルですよ。メタルの商店を置いていく。




手札に6と3があったので、3の倍数おき(3,6,12,15)に置いていき
後で連続プレイを狙う。



と、その前に、なには無くとも移動タイル。




ルフィくんは早々に3点の絵画カードをゲット



あれが、後々ボディブローのように効いてくるんだよな・・・


高得点の絵画を取られてしまったので、高得点の剣製作を目指すことにする。



メタルや宝石を漁りまくる。


あっという間にタイルが全部埋まった。



相棒(黄)は4タイルしか置けていない。。


ゴール付近の鍛冶屋街道ww




最初に納められた剣は、相棒の4の剣



まあ大したことは無い。


俺はもう少しで12の剣の材料が揃うところ




なんか決闘が始まった ルフィくん(赤)が攻撃側




俺「じゃ、カードめくるよー」

ぺろん


攻撃側1勝


ぺろん


攻撃側2勝 ルフィくんの勝ち


さて、俺はというとゴール直前に置いた自分の鍛冶屋までたどり着いて




念願のコイツをゲット





しかし!その直後、ルフィくんが12の剣を作ってあっさり納品してしまう


やばいなー

絵画カードもあんだけ持ってるしなー




もはや、残された手は価値8の剣を作るしか残されていない。

必死に材料を1から掻き集めることにするのだが

ルフィくんの3つ目のコマがゴールしてしまい、万事休す




終了時の様子



やっぱ絵画取らせすぎたのが痛かったな・・



評価・・・

※評価の基準についてはこちら
ワレスデザインをプレイしたのはこれが2作目。

ワレスというと重たくてめんどくさそうな印象がどうしても拭えなくて
長らく食わず嫌いしてきたのだが、、このゲームは結構サックリしたプレイ感。

自分の苦手なリソースマネジメント系のゲームに入るのだが
お金カード以外のリソースは、メタルタイルと宝石の2つしかないため
カードのハンドリングに集中できるのは非常にとっつきやすい。

ちょっと変則的なワーカープレイスメントに入るかなとも思うのだが
ワーカーを置くにはどんな場合でもコスト(カード)をプレイする必要があり
さらに他のプレイヤーの施設を使う場合は追加で費用が必要なこと
一度にプレイできるカードに制限があることなど、縛りがいろいろあって
多くのワーカープレイスメントで感じた、漫然と適当に置くみたいな感じが
ほとんどしないのがGOODだと思った。

必要なコストも盤面の状況によって常に変化するし、かなり綿密な計画性が必要だ。

うまく自分の施設を他のプレイヤーに使ってもらえれば臨時収入も期待できる。

このへんは非常に面白い。

そもそもカード1つで移動に必要なコストと、支払うべきお金の両方として機能させる
というのがユニークかつシンプルで悩ましく、個人的に最もこのゲームを評価したいポイント。

カードを連続プレイしたときの爽快感もある。


逆にとりあえずのところ、どう評していいのかイマイチ分からないのが

「決闘」関連。

ちょっとテーマとずれているような感じがしなくも無いのだが
実際やってみると、やることは山札からカードをただめくるだけだし
ルールブックを読んだ段階で感じていたほどの違和感は無かった。

もうすこししっくり来るネーミングというかテーマに変えてあげれば
それでもう十分なんじゃないかと思う。

純粋なシステムそのものは、名前から来る印象ほどミスマッチではない

このくらいのめくり運要素くらいはあっていい。

決闘に勝つ確率を高める手段も用意されていることだし。


では、何が分からなかったかというと「移動タイル」。

コイツ、はっきり言って強力過ぎである。

とりあえず、まずはこのタイルを取りにいかないとまず話にならない。
というか、これを取りにいかない勝ち筋ってあるのか??って感じ。

まあ、デザイナーもこれが強力な要素だと分かっているようで
この移動タイルは最後まで持っているとマイナス2点なのだが
その程度で相殺できるような大きさのメリットでは無い。

どうしてたったのマイナス2点で済んでしまっているのか疑問。。

しかもコイツの存在がせっかくのシンプルなルールに
水を差している感じさえするのがもったいない。

絵画とかも微妙に余計なコンポーネントとルールを増やしてるだけのような
気がするけれど、まあこの程度は許容しようかなといったところ。


とにかく移動タイル関連だけは、もうちょっといろいろ煮詰める必要性を感じる。

あとはテーマとしての一体感かな、どうも1つ1つの要素の関連性というか
スッと頭の中に入ってきてくれるものがなくて、少々分かりづらい印象はあった。

でもやってみれば難しいことやめんどくさい事はほとんどない。
ダレた感じも一切無く、これはなかなかの良作だと思う。


***


しかし、いろいろ書いたけれどリソースマネジメント・ワーカープレイスメント系
のゲームとしては、かなり好印象のゲームだった。
ワーカープレイスメント系でBをつけるのは初めてかもしれない。

他のワーカープレイスメントと具体的に何が違うと感じたのか、もう少し考えてみようと思う。




★相棒コメント★
初プレイの今回はタイルの初期配置で躓いて、その後取り戻すのが難しかった。
タイルを埋めきる前にコマを動かしたのが失敗だった。。。
移動タイルは全員分あるのね~。焦って取りにいくんじゃなかった
(TT決闘タイルもあまり活かせなかったし。
やっぱり資源は重要。勝利点の源ですもんね。加工貿易国よりも資源国の方が強いわ。
でも、何回かプレイしている人たちを相手にした割には善戦したと思います。
JohnnyBet



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