たっくんのボードゲーム日記

No.54
サムライ
Samurai
プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約45

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要、つーか日本語表記・・




日本が舞台になっていて、各地に置かれているコマをできるだけ多く集めていく。



どのサイトでも言われていることだが、秋田に富士山があったり
秋田や札幌があるのに首都が東京ではなく江戸だったり、何とも怪しげな日本地図である。。

まぁ、外国人が持っている間違った日本観を楽しむことができるゲームでもあるかなぁ、、と。


これがゲームの勝敗を決める、3種類のコマ



左から田、仏像、兜、、ということになっているらしい。

田はいいとしても、仏像はどう見ても日本のものとは思えないし
この細長い塔みたいなのがなんで兜なのか謎だ^^;

とにかくこれを集めるゲームなのだ。


江戸・・・^^;



秋田、なぜか近くには富士山。



そして札幌、どうでもいいけど時代考証はどうなっとるんだ??




頭を切り替えてここからはゲームの内容を、、




プレイヤーは手番になったら、コマの置かれている都市の周りに
タイルを置いていく。
タイルには影響を与えるコマの種類と強さが書かれていて
コマのまわりの陸上部分がすべてタイルで埋まったら
もっとも影響を及ぼしているプレイヤーがそのコマをもらえる。

ちなみにサムライのタイルはすべてのコマに影響を及ぼす。


たとえば、この場合

兜コマの周りの陸上は2タイル分で、埋まっているのでコマを取れるのだが。



赤が兜3、緑が兜4で、緑の方が与えている影響が大きいので緑のプレイヤーが獲得できる。


江戸には3つすべてのコマが置かれている。



この場合は、
兜に対しては、赤が兜3+サムライ3=6。
緑がサムライの1なので、兜は赤のプレイヤーが獲得。

田は、赤が2+サムライ3=5
緑が3+サムライ1=4でこれも赤のプレイヤーが獲得

最後に仏像は、赤がサムライの3
緑が、3+サムライ1=4で緑のプレイヤーが獲得となる。

もし影響力が同ポイントの場合は、誰のものにもならず脇によけておく。


★ゲームの終了★
どれか1種類のコマが全てボードから取られるか
誰にも取られなかった、脇によけたコマが4つになったらゲーム終了。

2種類でコマの数がトップになったプレイヤーが無条件で勝利します。
それ以外は、どれか1種類でトップになったプレイヤー同士で
トップになった種類のコマ以外のコマの数で勝負を決めます。





Knizia, Reiner
プレイ記


相棒&息子と対戦。。




2人プレイなので、本州のみ。



秋田にある怪しげな富士山が光る^^;


最初の俺のタイル、んーどこから狙うか。相棒は



ま、江戸から攻めますか。房総半島の田んぼはタイル2つで取れるし。




相棒は山口の兜狙い、ん、待てよ。。。




こうしちゃえば兜、ゲットできるんじゃないの?やったぜ。



この辺で、おぼろげながらセオリーが見えてきた。
影響力の強いタイルを置いても、残り1タイルでコマを取れる状態にして
手番を相手に渡してしまうと不利になってしまうゲームだな、これは。。うん。


首都、江戸決戦。仏像以外は、緑の俺有利かな。今んとこ。




が、、サムライで形勢逆転。。



俺は田んぼだけかな、残りは相棒がゲット。


江戸の次は、京都の争いが始まる。
コマ2つなので江戸の次の狙い目だ。



とりあえず5分。


船の援護射撃も送り込んで、ここは俺が2つゲット!




次は中部地方、あと1タイルで取れる兜が欲しいな~。




最後に、東北地方。




んー・・・



仏像のタイル無いんだよな、先っぽの仏像はあきらめるか。



それよりは、数が多く残ってる田んぼを中心に狙っていこう。

結局、田んぼと兜両方ゲット!


結果、相棒の取ったコマ



俺の取ったコマ



1個差で俺の勝ち^^


プレイ記2


ついたてを無くす俺ヴァリアントで再プレイ

相棒と対戦、東日本に仏像を集めてみた。



最初のタイル。相棒がで、俺が
さてさて、序盤戦。山口県のカブトを「カブト3」のタイルで取りにいこうとする相棒 だったのだが、俺の手持ちタイルに「カブト4」があるのを見て、置く場所を変更・・・ 俺は相棒が最初に置こうとしたところに「カブト4」を置く。 通常ルールだと次の手番ですぐに空いているところを埋めて カブトコマを取りにいくところだが、相棒のタイルに 船やカブト4が無いのでここはあせらなくてもいい。 別の場所を攻めることにする。 江戸周辺は、定石?通り2マス空けた状態で保留。 もちろん、侍マークつきのタイルを相棒が持っていないのは確認済み^^ 相棒、さんざん迷った挙句、東北地方にぽつんと「仏像4」を置く・・(笑 なんか、しょうがないやって感じだったみたい^^; おっと、相棒「カブト4」を引いた! やばいやばい、急いで中国地方のカブト2つを取りにいく 房総半島のカブトは、、船の援護射撃もあって5かぁ。。ここはあきらめかな。 でも、俺も船タイルあるし、タイル移動タイルでカブト4持ってくれば相打ちには持ち込めるな。 そうすることにした。 北陸の仏像2つは完全に負け、取られた。 結果、1個差で俺の勝ち^^ ★総評★ やっぱりというか、手札が全部見えてるのでアブストラクトっぽい感じになった。 相手のタイルが見えている分、ここは大丈夫とか、あそこはダメかなとか 見通しが利くので、幾分やりやすくなったような感じはする。 これを置くと、あのタイルが来て・・・まさにアブストラクトの思考回路そのものだ。 タイルの引きは運なのでそのへんがいい揺らぎ要素になっていて これはなかなか良いのではないだろうか。 ただ、見える部分が増えたことでドキドキ感は減った感じだ。ちなみにこれは、相棒の意見。 個人的には元々そんなにドキドキするような要素は無いのでそんなに気にならないのだが。。 どうだろう、これならついたて無しの方が好みかもしれない。 囲碁と将棋を足して2で割って、ちょっと運の要素を足したようなじっくりゲームだ。 ただし、プレイ感の軽さはほとんど変わらずといったところ。 相棒「そうかなぁ、私はついたてがあった方がいいなぁ。ドキドキ感があって」 ちょっと意見が食い違うようでした。。

評価・・・

※評価の基準についてはこちら
2人でプレイ時間は20分ちょっと。
このサイズの箱のゲームにしてはかなり軽い部類だと思う。

プレイ感そのものも非常に軽くて、もう少し悩ましいかなと思ったけど
それほどでもなかった。
しかし、ジレンマとなるポイントや閃きなんかもしっかりあって
ある意味、日本人からみたら「ふざけてるのか?」と言いたくなる
コンポーネントのデザインとは裏腹にシステムとしては軽いなりに良く纏まっている。

秋田に富士山があったり、江戸と秋田がごっちゃになっていたり
これは埴輪か?と思わせるような仏像や、どうみても兜には見えないコマ
まぁ、外国人から見た日本なんてこの程度の認識なのかなぁ
というのも楽しめるポイントなのだろう(笑。

よく纏まったシステムではあるのだが、前後半問わず差がつき難い印象だ。
なんというか、ゲームとしての盛りあがりに若干欠けるような気がする。
実際、常に微差の勝敗決着で。あまり圧勝みたいな感じにはならなかった。

あとコンパクトに纏まりすぎてて、ちょっと奥の深さが足りないかもしれない。
取れる戦術の幅もあまり広くない気がする。
いや、ちょっと違うかな。あまり読み合いとかにならず、相手の出したタイル
だけを見て自分の出すタイルを決めてるだけだったからそう感じるのかもしれない。
ゆえにジレンマを感じることができなかったということか。

しかし、このゲーム読み合いや大局観的な戦術を立てるとしたら
例えばどういうのがあるのだろうか、ちょっと今のところ管理人には想像することができない。

ただ、「陸地をあと1つ埋めればコマが取れる」という状態で
相手に手番を渡すのは基本的に不利になりそうだ。
大きめの数字のタイルを出していても、船タイルの援護射撃で
あっさり逆転することが可能だからだ。その辺はだんだん分かってきた。

ついたてを無くして、手持ちのタイルをオープンにするか
逆にタイルを配置するとき、裏向きのまま置いて
コマを取るとき一斉にオープンにするか、どちらかにした方が面白いかなぁ・・

前者は判断材料を増やして、計算高さを競うイメージ。
後者は逆に見えない部分を増やして心理戦を楽しむイメージかな。
どうだろう、今度試してみようかと思う。


さて、まとめ。
コンパクトで手軽にできる軽いプレイ感はGood!
読み合いになりにくく、ジレンマも感じづらいのはバツ。
若干後者の印象が勝ったかな。


JohnnyBet



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