たっくんのボードゲーム日記

No.404
オールドタウン
Old Town
プレイ人数:1 - 4
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 もちろん、日本語化した方が良いとは思うけど、しなくてもなんとかなりそうな雰囲気はある

デラックス版です、小さめですが綺麗な木箱ですね。


ゲームボードは布製


16カ所の建物跡地が描かれています。


ここに昔、どんな建物が建っていたのか調査するゲームです。

調査にもっとも貢献出来たプレイヤーがゲームに勝利します。

建物タイル、ボード上の候補地が16なのに対して18枚あるので最終的に2枚余ります。



ちなみにこれらも木製です。



建物が建っていた場所が確定出来たら建物タイルをボード上に置いていきます。


ボード上の16カ所の跡地が全部埋まったらゲーム終了です。

建物があったと思われる「候補地」に置く木製チップが1つの建物につき5枚ずつあります。



これらは得点チップでもあって、最終的にこのチップを最も多く獲得したプレイヤーの勝ちになります。



手番では、こういうカードを1枚プレイします。


教会は、図で示された4つの候補地のうちのどこかに建っていたとなっているので

ここですね



先ほどの候補地チップを配置していきます。


チップは1つの建物につき5枚ずつなので、1枚余ります

余ったチップは得点チップとしてもらえます。


この場合は1枚なので1点です。

チップは少々めんどいですが、建物ごとに山にしておくとプレイしやすいです。



さて、カードには8カ所(7カ所)の候補地を示すカードもあります。


で、具体的な建物の名前ではなく「私の建物」と書いてあったりします。

というのは各プレイヤーは、あらかじめ2枚ずつ建物タイルをオープン状態で自分の前に置いておきます。
それで、プレイしたカードに「私の建物」とあれば、その2枚の建物のうち好きな方を
「私の建物」に割り当てることができます。



しかし、候補地は8カ所。でも候補地を示すチップは5枚しかない(足りない)ので
8カ所を示すカードはプレイ出来ないこともあります



しかし、もしそのうちの6カ所が他の建物タイルで埋められていれば



チップを置くのは残りの2カ所となり、余った3枚は全てもらえます。



こちらは7カ所のカード。プレイしたときに余ったチップはやはり全てもらえます。



矛盾カード

例えば、葬儀屋(私の建物)はボード上で2箇所のうちのどちらかまで絞られている状態で


それ以外の場所しか示されていない場合は、そのカードはプレイ出来ません。

でも、こちらのカードならボード上の状況と合わせて1カ所に特定出来ますね。



そうすると、ここは葬儀屋があったということで確定となり


そこに置かれていた全てのチップはもとより、隣に置かれていた葬儀屋のチップも不要になるので
これらは全部勝利点としてもらえます。

*****

カードの中には8+8という、2つの建物に言及しているカードがあります。


なんせ2つの建物について書かれているので、一気に大量のチップ獲得できるチャンスカードでもあるんですが


ルール上、プレイ出来ない場合も多いです。


例えば、1つの建物マスにはチップ3つまでしか置けません。


1カ所に4つ目のチップを置くことになってしまうような場合はカードをプレイ出来ません。

あとは、、こんな場合。
2カ所に同じ組み合わせのチップが2個ずつ置かれているときは



3つ目のチップは置けません。


2カ所のうちどっちかが教会で、どっちかが時計屋というところまで確定しているので
それ以外の可能性はもう割り込めないというわけですね。


ゲームが進んでいくと、そういうプレイ出来ないカードが増えてきたりします。

手番では、もうプレイ不可というカードを2枚捨てるという選択肢もあって
そうすることにした場合は、ボード上から任意のチップを1つ取り除くことができます。


たとえば、こんな感じで本屋のチップを取り除くと
ボード上に残った本屋チップは1つだけになり、本屋の場所が確定します。


そうすると、そこに置かれていた他のチップも取り除くことができて勝利点として獲得できます。



16個のマスが全て建物タイルで埋まったらゲーム終了で、もっとも獲得したチップの多いプレイヤーの勝ち





Reidel, Stephan

評価・・・

※評価の基準についてはこちら
面白いと思う。他にあまり似たタイプの作品が見当たらない。
一応、プレイヤーごとの獲得した点数を競い合う形になっているけれど本質的には協力ゲーに近い感じ。
非常にほのぼのとした、あるいは落ち着いたプレイ感で、古き良き時代?の町並みを復元するというテーマととても良くマッチしてると思う。
他のプレイヤーの間違いを指摘したり考えているうちに、だんだんとみんなで一緒に同じ方向を向いて考えてるんですよ。

プレイ感とテーマ性の一体感、これが特に際立って良い感じ。

ゲームシステムの根幹を成しているものは、論理で導くパズルみたいなものかな。
カードに描かれている図と盤面の状況を照らし合わせて、プレイ出来るカードであるかどうか
プレイ出来るならどのくらいのチップを余らせる(獲得する)ことができるのかを考えて、できるだけ多くのチップをもらうには・・みたいな

とは言っても、そんなに小難しいものではなくて、まあ少々とっつきは良く無いかもしれないけれど
2〜3手番くらいやれば慣れてくると思う。

で、最初は基本の「4」カードをプレイすることになると思うので、カードの図で示された4カ所にチップを置いて
余った1枚をもらうことになると思う。

この手順に慣れさえすれば、8カードや8+8カードについても
チップを置く場所が4カ所から8カ所に増えたり、言及している建物の数が1つじゃなくて2つになったりしているだけなので
テキストに書かれていることをいちいち全部読む必要は無いかなと思う。

基本はカードに描かれているアイコンと図をを見てればいい。
もしかしたら日本語化しなくても遊べるかもしれない、と思ったくらい。

ただ、その少々のとっつきにくさというか、地味な感じが調査というテーマとこれまた良くマッチしてるんですよね。


大量のチップを仕分けておいたり、カードも種類ごとに分けて管理したりと、そういうめんどくささもあって
申し分無く良く出来てるとはちょっと言い難いんだけど、これはこれで独特な味があるし十分楽しめると思う。

2014/05/05


JohnnyBet



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