たっくんのボードゲーム日記

No.37
交易王
Handelsfürsten
プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要



このゲームは、用具の説明から入った方がいいかな。
ボードは無し、カードとコマとチップだけのコンポーネント構成になっている。

まず、商品カード。6種類で、それぞれ10枚ずつある。



銅とか塩とかインディゴとか、6種類の交易品が描かれている。


次に、商品コマ。商品カードに対応していて、こちらも6種類。



木製で若干大きめ^^



で、実際のゲームの中でこれらをどうするのかというと
まず商品コマは、こんな感じで交易船カードの上に載せる。




交易船カードは最初1人2枚、1隻の交易船に商品コマを1つ載せられる。



次に商品カード、6枚を場にオープンにしておく。
これが、現在の商品の需要を表している。



この写真の例だと、白(塩)と赤(銅)が2枚で最も需要があることになる。


で、若干ややこしいのだが、ここがキモ。
商品カードは場の6枚以外に、手札として各プレイヤーが持つのだが
この手札の商品カードを場の6枚のカードのいずれかの上に置く(プレイする)と

プレイした商品カードと同じ色の場に出ているカードの枚数×交易船に載せている同じ色の商品コマの数

と同じだけのコインがもらえる。



つまりこの写真の例で言うと、場には赤2枚、白2枚、青1枚、緑1枚
手札は青と緑が1枚ずつ。
自分の交易船には、青と茶色の商品コマ。

ここで例えば手札の青1枚を、場に出ている青以外のカードの上に置くと
場には青が2枚になり、自分の交易船には青の商品コマが1つあるので
2×1=2ゴールドコインがもらえることになる。

このとき、青の商品コマを交易船に置いている全プレイヤーが
コインをもらえる、というのがポイント。コインをもらえるのは手番のプレイヤーだけではないのだ。

なので、青の商品コマを交易船に置いているプレイヤーが他にもいたら
そのプレイヤーも同じようにコインがもらえる。

最終的に最も多くコインを稼いだプレイヤーの勝ち。
ただ、3隻目、4隻目の交易船を購入したりする等
コインで買えるものもいくつかある。

場の状況に応じて、交易船に載せる商品コマを入れ替えたりしながら
より多くのコインを稼いでいく。。といったところかな。

■ゲームの流れ

手番は2フェイズで構成されていて

第1フェイズでは次の3つから1つを選択する
・交易船に載せる商品コマを1つ入れ替える
・コインを使って(交易船等を)購入する
・何もしない


次に第2フェイズ
・商品カードをプレイする(同じ色のカードなら手札がある限り何枚でもプレイできる)

で、最後に新しい商品カードを2枚引いて手札に加える

間違い、第2フェーズも第1フェーズと同じく2択。
商品カードをプレイするか、2枚引いて手札に加えるかどちらかのみを行う。

kunさん、ご指摘ありがとうございましたm(_ _)m



商品カードの山が無くなったらゲーム終了。

商品カードのプレイについて分かってしまえば、あとは簡単!



ちなみに、交易船を含めてコインで買えるものはこの4つ。
カード 価格 商品名 効果
10 交易船 交易船が1つ増える(載せられる商品コマが1つ増える)
商館 手番の最後に引く商品カードが1枚増える
11 交易許可証 コインをもらうたびに、追加で2コインもらえるようになる
12 港湾労働者 フェイズ1で入れ替えることのできる商品コマが1つ増える
Knizia, Reiner
プレイ記


相棒&息子といつものように対戦。




場は、、けっこう色が偏ってるな。黄色が多い。



手札にも黄色があると嬉しいんだけど、残念なことに1枚もナシ。



手札に一枚も黄色は無いのだが、相棒にもし出されるとでかいので
しょうがない、ここは白を出すのが一番多くコイン稼げるかな。




どうにもカードのめぐりが悪い・・
作戦立てる以前の状態。




やっとなんとか緑が場に2枚、荷物も緑2個で2×2=4コインを手にする。




青(インディゴ)のカードがけっこうきたので積荷も青コマにチェンジ。



でもなかなか、同じ色のコマ2個置いた状態でその色のカードが
めぐってこないのでジリ貧、コイン2とか3とかチョボチョボと地道に稼ぐ。

相棒はさっさと商館をドカンと建設しているのにぃ。


相棒の手番、赤と黄色のカードをプレイしているので
黄色がコマ1×カード2枚=2コイン
赤がコマ2×カード2枚=4コイン

これ間違い。違う色のカードを一度にプレイはできない。
けがわさん、ご指摘ありがとうございました。




合計6コイン。うまいこと稼ぐんだよなぁ、なんであんなんできるんだろ?


俺もやっと3隻目の交易船を購入。コイン10、高いなぁ。




俺の手番、茶色のカードを一気に3枚出す
のだが、交易船の上に茶色のコマは1つしかないので
ゲットできるのは3×1=3コインだけ。



う~~、効率悪い!!


相棒「じゃこれで、港湾労働者使って交易船のコマ2つ、赤に交換します」

↑これでコマ3つ全部赤になった

相棒「で、赤のカード5枚出しまーす」




3×5=15コイン

俺「・・・・・・」


最終結果



最後に相棒が交易船買ったからちょっと差が詰まったけど
内容的には、大負け

5回くらいやったけど、全敗。勝てる気がしない(T_T


プレイ記2
久しぶりの交易王・4人プレイ



場の状況



そして手札


最初に何を載せるかな、場にも手札にもある黄色を押さえておくかとか思ったのだけれど

みんな最初に黄色を選んできたので、そうじゃなくてもここはトレンドに乗っておか無いと^^;


そして、2周目は手札に2枚ある青を選択。

トレンドを意識しつつ、差をつけるためには独自色も必要不可欠ですよね。

初手番、様子見でカードを2枚引いて終わりにしてみる。



タケイさんとブリッジさんが緑の商品で交易を始めたのを横目にしつつ



うーむ・^^;どうしよっかな



しかしそろそろ、こちらも交易してお金を稼ぎ始め無いと手遅れになりそう。



赤の商品を交易して2金ゲット



次の手番、このままだとジリ貧になってしまう。


青を載せてるのがusalapbitさんと俺の2人だけになったタイミングを見計らいつつ
青を2つ体制にして、青カードを大量投入!




こんだけ資金が集まれば、特殊カード購入の選択肢が出てくる。

やっぱ、交易時に追加で2金もらえるアレかな。

と思った直後、usalapbitさんが1枚目を購入


あぶねー、残り1枚

速攻で残った最後の1枚を購入



青の商品カードが来たので、んー、ここでもう1回稼いどくか


許可証を持ってると、1枚×1個の交易でも追加で2金もらえるので3金になるというのがでかい。




となれば、交易の質よりも量(回数)で勝負だ!


他のプレイヤーの交易も見込んで、絡みやすいように船をできれば増やしておきたいところだけれど
なんせ追加の船は10金もかかるのがネック。

隣を見ると19金も持ってるし、ここで新しい船に手を出すのは得策では無いかなと思い、、



usalapbitさん「船買います」


え?!マジか

ちょっと心が揺れたのだけれど、、やっぱり俺は追加の船は無しでいくことにする。

当面のライバルは、やはりタケイさんか


点数状況を考慮すると、ブリッジさんとは共存体制を作る方向で考えて良さそう。


となると。

手持ちの黄色で、青を塗りつぶしてあげることにするw


タケイさん「えー、なにそれヒドイー」




ここからは徹底的にタケイさんいじめトップ叩きに専念






ついに逆転したぞ、よっしゃー





と思ったら、いつの間にかusalapbitさんがタケイさんを逆転してた

なんとか逃げ切り勝利。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら
これはなかなか名作かもしれない!面白い。

ルール読み終えた段階で、ちょっと単純すぎるシステムじゃないかなぁと思って
しばらくお蔵入りになっていたのだが、やってみたらちょっとハマった。
2人でプレイ時間は30分と軽いながら、ゲームをやったという感じの満足感がある。
若干ゲームの終わり方があっさりし過ぎか?という印象もあるけど。

3人~の場合はもうちょっと違ったプレイ感になるのだと思うが
でも2人プレイには、2人なりの面白さがあるのではないかと思う。

おそらく、多人数プレイの場合は場の状況に合わせるのか
それともそれに逆らって新しい流れを作るのかといった選択になっていくのだと
思われるが、2人の場合はいかに相手との差をつけるかというのを考えていくことになる。

自分が置いている商品コマの色の商品カードは潰されやすいので
コマを追加で交換できる「港湾労働者」は強力なカードだ。その分価格も高いが。
買い物の中心は、まず交易船。次に港湾労働者というのが定石かもしれない。

最終的に持っているお金で勝負が決まるので、お金の使いどころも悩むところ。
買い物はできるだけ控えてとにかくお金を貯める、という戦略もアリかな。
(一度プレイしてしまえば)単純なルールの割に、意外と考えどころは多い。
この洗練されたゲームデザインはさすがクニツィアといったところかと思う。

これは是非ボードゲームにして欲しい。
このサイズのゲームで終わらせるにはもったいないシステムだなぁ。

これでもう少し重厚感のあるゲームだったら間違いなくAをつけると思う。

ちょっとAにするかどうか考えてみようかな・・・
このサイズの軽量ゲームで、そこまで思わせるゲームはなかなか無いんだけど。

いや、、ん~、、、どうしようかな・・・いいか、評価Aで!


■追記

ずいぶん久しぶりに遊んだのだけれど、これはやっぱり面白い。
共闘体制を作っていくあたりの面白さを考慮すると、やはり4人プレイが良いですね。
そういう感じは、ロイヤルターフと共通するところがあるかも。

特殊カードはどれも強力で魅力的なのだけれど、購入したからには最大限活用しないと勝利はおぼつかない。
購入したほうが良いのかスルーしたほうが良いのか、このゲームではお金=勝利点なので出費はできる限り抑えたい。
でもそうしてでも買う価値のある超・魅力的な特殊カード群。

投資回収できるかどうかを計算するなんてのは、いかもに商人っぽい。

いや、経営者的と言ったほうがしっくりくるかな。

敢えて言います。



ほんと面白いです。

2015/06/29


JohnnyBet



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