No.5
エルフェンランド
Elfenland
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プレイ人数:2 - 6人
プレイ時間:約90分
プレイ時間:約90分
ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要
ボードがきれいなので、はじめの頃から気になっていたゲーム。 エルフの国をいろいろな乗り物を使って旅します。 最も多くの街を訪問できた人の勝ち。 ボード全景、きれいにイラストされたエルフの世界 この真ん中の大きなお城がスタート地点。 そして各街は道で繋がれているのだが 草原の道、森の道、川 砂漠や山道なんてのもある 最初にプレイヤーごとのマーカーを 1つの街に1つずつ配置していきます。 街を訪れることで、この自分のマーカーを回収していきます。 最も多くのマーカーを回収できた人の勝ち。 ちなみに、訪れる街は全部で20あります。 さて、街から街へ移動するためには乗り物カードをプレイする必要があります。 乗り物は、ドワーフの力車、イノシシ、ユニコーン ドラゴン、魔法の雲、エルフのほろ馬車 そして、いかだの7種類 乗り物カードの肩には、通行可能な道と必要なカードの枚数が描かれている。 たとえば写真左の「ドワーフの力車」なら 草原、森、砂漠、山岳を通ることができるのだが 草原以外はマークが2つ描かれているので、2枚必要になる 一方、イノシシの方は、通れるのは草原と森だけだが どちらもカード1枚で通ることができる。 ユニコーンは草原では使えないが、森と山が得意 一方エルフのほろ馬車は、草原と森が得意だが山道はちょっと苦手 ドラゴンは、大体の地形をカード1枚で通れる強力なカード。 いかだは河川や湖でのみ使えるのだが 上流から下流に下るときは1枚で通れるのだが 上流に向かって上るときは2枚必要になる。 例) 森はエルフのほろ馬車なら1枚で通れるが ドワーフの力車なら2枚必要、といった具合 ★一覧表★ しかし、移動するためには乗り物カードの他に移動タイルが必要になる。 こんな感じかな。移動タイルは1つの道に1枚だけ配置できます。 移動タイルと乗り物カードが両方揃って、初めて移動することができる。 ただし移動タイルは同じラウンドの間は、取り除かれることがなく 他のプレイヤーが置いたものも使えるというのがちょっとポイント。 ★移動タイルに関するルール★ ・移動タイルは、その道を通行可能なものしか置けない ・移動タイルで指定された乗り物カードでのみ通行できる ・移動タイルが置かれていない道は通行できない ※いかだを除く 乗り物カードは、個々のプレイヤーごとに必要になります。 移動を終えたら 訪問した街に置かれていた自分のマーカーを回収します。 ただし、いかだだけは移動タイルが無く、乗り物カードだけで移動できます。 移動タイルに対応する乗り物カードを持っていない場合は 任意の乗り物カード3枚でどんな地形でも移動することが出来る。 →キャラバン ただし、キャラバンをするにも何らかの移動タイルが置かれている必要がある。 あと河川はキャラバンできない。 ■ゲームの流れ ゲームは全4ラウンドで構成され 1ラウンドでやることは 1.乗り物カードを8枚ずつ配る 2.移動タイルを引く 3.移動タイルをボードに配置する 4.移動カードをプレイして移動する&マーカーを回収する こんな感じ まず、スタートプレイヤーが乗り物カードを良くシャッフルして8枚ずつ配ります 次に移動タイルだが、最初に1枚ずつ裏向きで 他のプレイヤーに見られないように引きます もちろん自分は見ていい。 続いて、場に5枚のタイルをオープンにして ここから1枚ずつ引いていきます。※欲しいタイルが無ければ山から引いてもいい (引くたびに、場は常に5枚オープンになるように補充します) 引いたタイルは、今度は自分の前にオープンにして並べていき これを3回繰り返します。 つまり、伏せられたタイルと合わせて手持ちのタイルは4枚になる。 全員タイルを引き終わったら、スターとプレイヤーから順に1枚ずつ タイルをボードに配置していきます。 タイルは1枚まで、次のラウンドに持ち越すことができるので 置きたくないと思ったらパスしてもいい。 (持ち越した場合は、次のラウンドの持ちタイルは5枚になる) ところで、各プレイヤーはゲーム中1回だけ「障害タイル」というのを置くことができる。 これが置かれた道は、必要なカードが1枚増える。 この場合、障害タイルがなければイノシシ1枚で通れるのだが 障害タイルのせいで通行にはイノシシが2枚必要になる。 ちなみに、障害タイルが置かれた道をキャラバンする場合は任意のカード4枚が必要になる。 移動タイルの配置で全員がパスしたら、各自乗り物カードをプレイして移動します。 このときも、カードを使いきらず残してもいい。 タイルと違って、残したカードは全て次のラウンドに持ち越すことが出来る。 これを全4ラウンドやって、もっとも多くマーカーを回収できたプレイヤーの勝ち ★上級ルール~目的地カード★ 上級ルールでは、こういうカードを秘密裏に1枚ずつ持ちます。 ゲーム終了時、指定された街に着いていないと 目的地からの(最短の)道の本数分、マーカーを返さなければならない。
Alan R. Moon |
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プレイ記
相棒と2人プレイ。 コマは黄色が相棒で、青が俺。 ・第1ラウンド とりあえず、俺の手札 ブタもとい、いのししが多いな。 俺の移動手段タイル。基本的に自分の手札にあるものを引く。 移動手段タイルは5枚が常にオープンになっていて 好きなものを引いてこられる。欲しいものがなければ山から引くことも出来る。 んー、ブタかエルフのほろ馬車を置こうと思ってたところに ユニコーンを置かれてしまった。 ユニコーン、もってないよ・・・ しょうがないので、左下にほろ馬車を置く。 まてよ。ユニコーンのところはキャラバンで移動すればいいんじゃないか? 今回用なしの乗り物カードたち、これをキャラバン部隊にする^^; ちなみにこれが俺の目的地カード。 4ラウンド終了時に、ここに着いていないと罰点になってしまう。 ボード上でいうと右下の街 相棒がさっき置いたユニコーンの先にブタを置いたので 俺はさらにその先にドラゴンを置くことにする。 ブタはたくさん持ってるぞ^^ お互い、タイルを全部置き終わったところ。 他人が置いたタイルも使っていいというのがポイント。 で、移動と。 これで第1ラウンド終了。 相棒が5個(黄)、俺が6個(青)で一歩リード 第2ラウンド、今度はさっき1枚もなかったユニコーンが多し。 で、取った移動手段タイル ユニコーン、もうちょっと取りたかったなぁ・ でも今回は砂漠を突き進むことになりそうなので とりあえずはドラゴンとドワーフを確保できて良かった。 タイルの置き方で悩み、長考する相棒・・ 今回は砂漠を縦断して、北の山地を目指します。 第3ラウンド、今度はボードの端のほうを反時計回りに移動して目的地を目指す・・ 途中の川はさかのぼらなければならないので、いかだはあまり役に立ちそうにないなぁ 今回は魔法の雲が多い、山道が続くことになるのでラッキー と、思ったら雲のタイル1枚も取れず・・・ドラゴン、2枚も要らないよ・・ 相棒が置いたユニコーンのタイルのところはキャラバン決定 山道にエルフのほろ馬車置かれたけど、これは2枚持ってるので問題なし 余ったドラゴンのタイルは1枚、4ラウンド目に持ち越すことにする。 (※使わなかったタイルは1枚だけ次のラウンドに持っていける) 第4ラウンド またまた、ユニコーンいっぱい 山道に囲まれてるからこれはいい感じ。 今度はユニコーンのタイルも十分確保できた^^ 伏せてあるタイルは、3ラウンドで使わずに持ち越したドラゴン。。イラネ・・・ 相棒もユニコーンいっぱい持ってるようだ。。 あー、、俺が通りたいところに変なタイル置かれた! うーん、、、しかたない、ここはキャラバンするしかないな・・・ なんか、相棒もうマーカー回収済みの街近辺にタイル置いてるよ。 何やってるんだろ?って、あー分かった、目的地だ! 右下の未回収のはもう捨てる気だ。 相棒に置かれたジャマタイル(右下の赤いタイル)のせいで目的地一歩手前で 足止めくらったよ・・・ ※ジャマタイルが置かれると、カードが1枚余計に必要になる。 イノシシは草原をカード1枚で通れるが、ジャマタイルが置かれたので 2枚必要になる。キャラバンする場合は4枚必要。 イノシシ2枚も持ってないよ・・・ カードも3枚しかないし。 相棒は目的地に到着成功。 俺はあと一歩足りなかったので罰点1。 結局トータルでは引き分けでした。
プレイ記2
フォルテさん、イズナさん、ツエツキさん、俺の4人プレイ 本来のルールでは、セットアップで各プレイヤーごとのマーカーコマを村や街に配置して 訪れるたびに回収していくのだが、めんどうなのでコマはセットアップで置かずに 訪れたところに置いていくように変更した。 俺の目的地は・・ボード中央下部のあそこか 第1ラウンドの手札8枚 どーすっかなー・・ しかし、オープンになったタイルは手札に1枚も無いドラゴンだらけ(TT 今回は手札に1枚も無いのだが、ドラゴンは使い勝手がいい(特に砂漠超え)ので 持ち越す目的で手に入れておく。 とりあえず第1ラウンドの目標は、ボード右端の2つの村を制覇すること この2つの村は経路が限られてて、効率的に訪れることが難しい上に 俺の目的地からも離れているため後のラウンドに残してしまうと厳しい。 下からぐるっと回って、くればいいかな? 魔法の雲は2枚あるのだが、1枚はボード右下の山岳超えで使って もう1枚はキャラバン用かな。 こんな感じで5つ制覇。街や村は全部で20なので、1ラウンドで5つまわれれば御の字。 当初の目標も達成できた(訪れづらい2つの村制覇) ※でも写真を見ると、結局湖を横断することにしてたらしい・・ そうすると、イカダカード1枚で渡ったことにしてしまっていたっぽい。 ドラゴンタイルは当然温存 第2ラウンド ドラゴンが来ねーな ユニコーン2枚に、またしても雲が2枚と山岳には強いのだが はっきり言って、こんなにあってもしょうがない。 キャラバンを駆使しつつ、なんとかボード右半分はほぼ制覇。 第3ラウンド、ドラゴンが2枚来た。 コマはボード中央よりちょっと下の村に到達 ここはちょっと考えどころだ。 ドラゴンを活かして砂漠を越えるか、左下の山岳地帯に向かうか。 効率的なのはたぶん砂漠超えの方。 砂漠を越えて左上の方へ進んで、第4ラウンドでボードの端に沿って 反時計まわりにくるっと回ってくると、ちょうど目的地に着くことができると思われる。 しかし・・・ 左下の山岳地帯は、いかだを使うのが定石。 反時計まわりにまわってくると、川を遡ることになるため いかだを有効活用しづらくなってしまう。 そもそもいかだを引けるかどうかも分からないし もし引けなかった場合、山道を行くしかなくなってしまう。 第4ラウンドはお邪魔タイルがバシバシ出てくるはずなので ルートが山道1つしかないというのは非常に危険だ。 だが、砂漠はもっとも超えることの難しい難所。 ドラゴン2枚引いた、このタイミングで切り抜けておいた方が良いような気もする。 どうすっかなー・・・しばし長考 しかし、肝心のドラゴンタイルが持ち越していた1枚だけの状況 かつ、砂漠にはドワーフの力車をバシバシ置かれてしまったので 砂漠超えは断念・・ でも、写真を見るとドワーフのカードも2枚持ってるのでやっぱり砂漠超えとけば良かったかも フォルテさんと、ツエツキさんが2人とも通りたそうな感じの道があるので お邪魔タイルを置いてみることにする。 途端に俺以外の全員が長考に入る。 どうやらイズナさんの計画を妨害することにも成功した模様。 イズナさん「計画が狂いました。。」 俺はお邪魔タイルの一歩手前で第3ラウンドは終了 さて、運命の第4ラウンド 頼む!1枚でいいからドラゴン・・(せめてユニコーンかドワーフ) がびーん。。ドラゴン0枚 ユニコーンとドワーフも1枚ずつしかなくて これでは砂漠を通れない。 もはや2回キャラバンするしかない。。 とすると、キャラバンでカード6枚消費してしまうので残り2枚 最短ルートで行かないと目的地まで着けないことに。 イズナさん「たっくんさん、これコンプリートペースですね」 やばい、邪魔される・・ しかし幸い、左上の方の未到達の街は目的地では無いので そっちの方にお邪魔タイルを置いてくれれば、なんとか ならなかった(TT お邪魔タイルの嵐で、結局砂漠の街で足止めにされてしまった。 イズナさん「この街は諦めてたんですけど」 ツエツキさん「もしかして私の置いた雲タイルがナイスアシストですか?」 イズナさん「そうです」 俺は、20個の街のうち17個まで訪問できたものの、目的地にたどり着けず罰点2で結局15点。 優勝は目的地で罰点のなかったフォルテさん(17点)でした。
評価・・・
※評価の基準についてはこちら
たぶんもう少し人数が多い方がもっと面白いんだと思う。
2人でやってると、訪問先の街がかぶらない場合は
ソロプレイっぽくなってしまう場合もある。
でも今回は、うまい具合に絡んだなぁ。面白かった。
川下りするときは、いかだ1枚でいいけど
さかのぼるときは2枚必要ってのも面白いルールだと思う。
まぁ、いかだの存在自体がいいアクセントになっている上に、これが結構重要。
なんせ、タイル要らないしジャマされないし。今回は使わなかったが・・。
タイルの取り方は、乗り物カードに合わせて取れば良いので
あまり考えないけど、置き方は悩む悩む。
えーと、あそこはユニコーンで、こっちはイノシシで、
いやまてよ、キャラバンを使うと・・・うーーー!って感じ。
つまり、乗り物カードの引きが運の要素
タイルの置き方が考える要素なんだと思う。
このバランスが絶妙、素晴らしい。
■4人プレイ追記
このゲームは以前から多人数プレイをやってみたいと思っていたのだが、なかなか機会に恵まれず
今回ようやくプレイできた。
4人で2時間コース、やっぱりこれは確実に重量級ゲームだな。
自分の経路を考えるのに必死なので、それほど他人の動向に注意は向きづらい感じではあるのだが
他のプレイヤーが置いたタイルが自分の計画に深く影響を及ぼすので
こういうタイプのゲームのインタラクションとしては、これくらいで十分だと思う。
プレイ人数は多ければ多いほど良いかなと思っていたのだが、4人で2時間コースだったことと
あまり人数が多すぎると、今度は思うようにタイルが置けなくなりそうな気がした。
そう考えるとプレイ人数としては、これくらいが適正なのかな?と思った。
ギークを見てみると、やはり4人プレイが推奨されていた
ちなみに3人プレイだと2人プレイよりはマシなものの、ボードに置かれたタイルがまだ
スカスカする感じらしい。
美しいボードに加えてこのプレイ感。
そこそこのインタラクションもあり、なによりホントにエルフの世界を旅行しているような
そんな不思議な感覚に包まれるところが素晴らしい。
システムデザインも素晴らしいんだけれど、負けず劣らず素晴らしいアートワークとテーマ性。
ちょっと頭が痛くなるくらい重たいゲームで、適正プレイ人数の幅もそんなに広く無い感じなのが
タマにキズなのだけれど、この独特な楽しさにはやっぱりA評価をつけることにします。
2012/10/24
JohnnyBet
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